ご挨拶がとても遅くなりました、
2018年に入って早くも1週間が経とうとしております。
次女個人的には、
年末年始は大変ありがたいことに夫婦で夫の実家に帰省し、
牧場から離れて過ごしていたところですが、
牛たちが暮らす牧場にはもちろんお正月休みはありません。元旦にはかわいい新メンバーが誕生したとのこと。
冒頭の写真のかわいいやつが元旦ベイビーです。
毛色が白目、
目の周りが赤いブラウンスイスで、
体が小さく、
とてもかわいい仔牛ちゃんです^^
でも鼻の周りが黒いから「鼻の穴!」って感じの顔ですね、それもまたキュート。
あまりにも小さいので、
気まぐれ牧場見回り犬のコロさんくらいの体重じゃないか、
と代表ヒデさんが言ってました…。
本当かしら笑
そういえば昨年のブログも振り返ってみると、
2017年の元旦も仔牛ちゃんが産まれていました…!
2017/1/10のブログ、「冬の井上牧場(2016年末~2017年明けはこんな感じ!)」の写真です。
https://inouemilkfarm.blogspot.jp/2017/01/20162017.html
元旦の朝から仔牛が産まれることも、
そう珍しいことではないようです^^;
ちょうど1年前に生まれたこの仔牛ちゃんはいま、
育成牛ちゃん牛舎の高学年(…?)ブースで暮らしています。
順調に大きくなっていますね~
来年にはお母さん牛デビューするんだろうな~^^
↓写真のなか左側に写っている1621ばんの子がそうです。
ブラウンスイスちゃんは大きくなってくるとどんどん茶色が強くなってくるんですよ~
元旦からイソガシイけどおめでたい出来事でした~。
成長が楽しみです^^
そしてここ数日、
井上牧場近辺に遊びにきているなんだかおめでたい動物。
※この日訪れていたのはお隣さんお家のアンテナの上。。
オオワシ です!!
初夢でおめでたいといえば、
一富士二鷹… ですよね。
いやいや、じゃあおめでたいのって鷹じゃん、
鷲(ワシ)じゃないじゃん、、
というわけでもなく、
鷲も鷹も同じタカ目タカ科。
鷲もなかなかおめでたい動物ということで知られているんですよ~。
そもそもこんな野鳥を間近に見られる環境も
なかなかステキだと思います。
この日は日中しばらくこの場所にとまっていました~。
お隣さんのお家の真下まで近づいて写真を撮っても、
全く逃げる素振りナシ。
黄色の口や足の黄色が鮮やかで、
ほとんど動かないし、
本物なのに作り物みたい…。
合成写真みたい…。
オオワシのほか、
オジロワシが遊びにきてくれることもあります。
この季節はよく井上牧場のあたりにも飛んでくるそうです~。
鷲、カッコイイ~。
もっといいカメラと腕があればカッコイイ写真が撮れるのに無念です…。
またきてくれるといいな~^^
そうそう、牧場の仕事には休みの日はありません。
多くの人から、
「牧場の仕事は大変でしょう」
と、言って頂くことが多いです。
でもたぶん、たいてい、どの仕事も大変ですよね~。
私自身は毎日牛さんのお世話をする生活はできませんが、
(だって大変だから…笑
なのでいつも牧場を見に行ってるだけ…
写真をとって適当なことを書いているだけ…笑)
「お仕事、職業の辛い度ランキング」があるとして、
牧場、牛飼いという仕事がそのぶっちぎり最下位かといえば、
必ずしもそうではないと思います。
何ができる、何が大変かは人それぞれですから、
そもそもそんなランキングが存在するという仮定自体変ですけどね。
しかし牧場の仕事、暮らしって、
世間一般の多くの人からは見えなさすぎて、
ただただ辛くて大変そうだ、
というイメージがあるかもしれません。
乳牛の牧場のお仕事の基本は、
″できるだけ”質がよく美味しいお乳を″できるだけ”たくさん頂くことかな~と思います。
(この″できるだけ”というのはとても重要なことです。)
そのため牛たちが快適に、健康に、幸せに過ごせる環境を用意して、維持すること。
それはつまり、牛たちの暮らし、生活を支えてあげることです。
↑飼料チェンジのため古い牧草をお掃除中。
食べ物が何もなくなってしまい不満そうなお母さん牛たちの様子…ふふふ
充分に栄養が摂れる食事、水を用意する。
お部屋は充分なスペースが確保されていて、掃除が行き届いている。
走ったりお散歩したりできる広い場所がある。
体調を崩したときに、対処してもらえる。
食事や搾乳の時間はいつも決まっていて、規則正しい毎日を送れる。
そうそう、
お休みがなくて体も頭も使う大変な牧場の仕事は、
「家庭」にとても似ていると思うんです。
↑新しい牧草ロールがきました~よかったね!
お家のことをするのにお休みはないし、
机に向かっているだけじゃすすみません。
なぜならそれは「生活」だから。
自分たちが生きていることそのものだから。
お休みなんて概念はありません。
家庭では、
例えばお母さんが毎日ご飯を作ったり、
掃除をしたり洗濯したり、
買い物したり家計を管理したりするでしょう。
家族の皆でその役割を分担しているかもしれませんね。
交代制にして、皆それぞれ「お休み」をつくっている家庭もあるかもしれません。
牧場の仕事はまさに、
牛たちの生活を支えること。
「お母さん」的な仕事です。
お母さんの仕事はそりゃあ大変でしょう。
でも、
決してできない仕事でもないし、
珍しい仕事でもありません。
家族の生活、人生を思えば、自然に真剣になれるでしょう。
もちろん一息ついてお茶したり、お昼寝することもある。
平日と週末の区切りはなく、
年間休日120日なんて程遠く、
仕事とプライベートを分けるなんて感覚はありませんが、
それこそが牧場の暮らしのよいところ。
牧場での暮らしは、
仕事というよりライフスタイルだなあと思います。
どのお仕事も、誰かにとって必要だから存在しています。
だけど、お金だけのために、
なんとなく選んで従事していると、
その意味や目的を見つけられなくて、
いまいち毎日楽しくなくなってしまうような気がします。
私自身も期間はいろいろですが結構いろいろなお仕事をしたことがありますが、
どの仕事においてもなんだかもやもやするところがありました。
仕事はもちろん生活のため、収入のためであり、
仕事の中で出会った人たちと関係性ができていくのも楽しくて心地よかったけれど、
仕事自体の意味や目的、
その仕事を自分が行う理由を見つけられなかったことは、
私にとっては結構しんどいものでした。
例えば牧場での暮らしのように、
″仕事”と″暮らし”の壁がない毎日の中では、
その意味と目的を見出すのはすごく単純で楽ちんです。
もちろん一つ一つの作業は辛くて面倒でも、
必要性はゆるぎません。
頑張っても、さぼっても、休んでも、
全ては自分と家族にかえってくることだと、
強く実感できるからです。
とってもシンプルで納得がいきやすい生活だな~と感じます。
そんな牧場の生活を観察、発信するという今の私のライフスタイルも、
私にとってはかなりシンプルで納得のいくものです。
↑もちろん悪天候での牧場作業はとても辛いですけれど…!辛い日も過ごしやすい日も、自然の恵みです!
どんなお仕事も、
大変か大変じゃないかは自分次第。
他の人の辛そうな仕事や辛そうな環境と比較して自分をなぐさめるのはちょっと切ない。
誰かとの比較じゃなく、
あくまで自分のなかで、
自信をもって楽しく暮らせる生き方に出会えたらきっと幸せなことでしょう~。
他の仕事、暮らしと同じように、
牧場の仕事、暮らしもごくごく普通のもの。
必ずしも辛く大変なことばかりではなくて、
誰かにとってはぴったりの、幸せな生き方になりえます。
というわけで2018年も、
多くの人にとってまだまだ未知の、
牧場というライフスタイルをゆるっと発信していきたいと思います~!
本年も宜しくお願い致します!
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