2016年8月26日金曜日

次回のサンクスビーフ販売についてお知らせです!




近日中にサンクスビーフの小分け販売を予定しております。
7月に精肉しましたお肉なので、よい感じに熟成が進んでいると思います。

(小分け販売はすべて冷凍での発送になってしまうのですが…ご了承くださいませ!)



サンクスビーフの購入を希望される方は、
近々、販売部位と量、お値段など詳細を公開します。

もう数日お待ち頂けたら幸いです!


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2016/9/2  追記

サンクスビーフの販売についての詳細は、
今週日曜日、2016年9月4日(日)のお昼頃に
こちらのブログにて公開予定です!
ご希望頂ける方はブログのチェックお願い致します~!

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ご興味ある方いらっしゃいましたら、facebookページに「いいね!」を頂ければ、販売開始のタイミングや詳細などリアルタイムでお伝えできるかと思いますので、どうぞよろしくお願いします^^


井上牧場facebookページはコチラ!
https://www.facebook.com/inouemilkfarm/


また、サンクスビーフについては井上牧場サイトでもご紹介しておりますのでこちらもどうぞです~

井上牧場サイトはコチラ!
http://www.inouemilkfarm.com


本日は、肩バラとともバラをカット。
小分けにしたものは冷凍保存して販売準備を進めています。


今回のお肉は、7月14日のブログでお伝えしましたガンジー牛のお肉です。




2016年7月14日ブログ:1378号の出発の日!
http://inouemilkfarm.blogspot.jp/2016/07/1378.html

ガンジーという種類の牛は、日本で飼育されている頭数はとても少ないので、
なかなか食べられない、とっても珍しいお肉かと思います。



飼育期間が31ヶ月と長くなり、お肉も立派だったそうで。
それから、脂のノリがとても良いです。

放牧牛の良さは、「脂の少ない赤身肉」と言われておりますが、
このお肉はとても脂が多いです。
もちろん他の牛くんたちと同じように暮らしていたので、

飼料は草ばかりで、
1年の半分以上を放牧場で過ごした運動量も多い牛くん。





それから、脂身が黄色いのも特徴的。
これがガンジー種の特徴なのでしょうか~。
また、販売前に注意点としてお伝えしているのですが、
真空パックは家庭用のものを使っております。
簡素な包装ですのでご了承くださいね…!





サンクスビーフは脂身と赤身がしっかり分かれているお肉です。
(いつもはもっと脂分が少ないのですが…)
「高級な和牛のお肉」として知られるような、
サシがキレイに入った霜降りのお肉とは程遠いです。




でもそれが、井上牧場の牛が、
本来牛が食べるべき草をたくさん食べて、
放牧場の中を自由に運動して生活していた、健康に育った牛の証。








柔らかくて、とろけてしまうお肉ではないけれど、
きちんと噛みごたえがあって、ガツンとくるお肉の味。

高級な霜降りのお肉は少し食べれば満足してしまうのですが、サンクスビーフはパクパク、たくさん食べられてしまいます。
(お肉をたくさん食べてしまうのは、申し訳なくも思うのですが…!)
それは今回の、いつもより脂が多いお肉でも同じです。

ついついたくさん食べてしまう、また食べたくなるお肉です。





ちなみに脂が黄色いのは、カロテンの色と思われます。
ガンジーの牛乳も、ホルスタインの一般的な牛乳より黄色味が強いので、同じ理由なのかもしれませんね~!




ちなみに今回の牛くんの牛脂でも、
ソーリー工房さん にお願いして、「井上さんちのラズベリ~石けん」を作ってもらう予定です。


でも、いつもの牛脂よりも黄色味が強いので、
石けんの色にも影響しそうです。
また、色が違うということは含まれる成分の内容や比率も異なるので、
石けんの効能も少しずつ異なってくるかもしれません。




石けんのレシピはまだまだ研究中なので、
この後も少しずつ改良を予定していますが、
その背景に「牛さんそれぞれの違い」があることなんかも、
知って頂けたらなあと思っております。




まだまだ成長中のラズベリー石けんですが、
使って頂いた方には好評頂いております。
石けんも、今のところは井上牧場事務所内での販売としておりますが、
郵送・配送での購入希望ありましたらご相談くださいませ^^



井上さんちのラズベリー石けんについては
2016年6月8日のブログにて少し紹介しております!
http://inouemilkfarm.blogspot.jp/2016/06/2.html



ではでは、本日のお知らせはココまでとさせてくださいませ!
また近日、サンクスビーフの販売について公開させて頂きます^^





2016年8月24日水曜日

台風一過、井上牧場は無事でした!



23日の早朝にかけて北海道を縦断した台風。
各地では豪雨による川の氾濫で、
事故や床下浸水、農作物に被害が出たそう。
本当に大変な思いをされたことと思います。



もちろんこの台風9号、
井上牧場のある滝上町にも訪れました。
このあたりでは特に大きな影響はなかったかと、思います。



道内、道外の方から、いくつも心配のお声をかけて頂きありがとうございました。
井上牧場は無事です。




ちなみに牛さんたちも無事。
放牧中の牛くんたち、深夜の雨風にもなんとか耐えたようです。
台風のときは一体どこで過ごしているのかしら…。
放牧場の端の方で、皆で集まって暖をとるのかな~。
昨日は元気そうに草を食べ歩いていました。


本当にたくましい牛たちです。






雨でできた大きな水たまりの上も躊躇なく進んでいきます。
24日本日は暑かったので、水浴びスポットになってよかったかもしれませんね~。




この放牧場のすぐ裏には「渚滑川」という川が流れています。
滝上町と、士別市にまたがる「天塩岳」からはじまり、オホーツク海へと続く川です。




下の写真は、放牧場の裏を流れる渚滑川。
普段はとても穏やかで、
川の流れる音だけが聞こえます。
井上牧場に遊びにきてくれた人をこっそり案内する秘密の場所です!





 ですがこの渚滑川も、台風の際は氾濫危険水位にまで達したところもあったようです。





特に海に面している紋別市内方面は、上流から下流へどんどん水が流れてくるので危険です。
21日の台風11号では、避難指示が出た地域もあったそう。



台風が落ち着いた23日の午前中に、このあたりの渚滑川をのぞいてみました。
大量の水が土と混ざり合った濁流になって、ものすごい速さで流れていきます。





こんなのに流されたら絶対命なくしてしまいます…。






この渚滑川は普段、滝上町の市街地付近で、キレイな渓谷となっています。
この渓谷、渓谷の中にみられるいくつもの滝を間近でみられるのは、滝上町の大きな魅力の1つです。
普段はこんな感じ。
まさにマイナスイオンがたくさん発生していそうな雰囲気です。





それが台風でこんな姿に…。


渚滑川は釣り人に人気の川でもあるので、
川の状況について毎日滝上町のHPで公開されているようです。
24日現在も、まだ落ち着いていないようですね~。
滝上町HP 渚滑川ガイド
http://town.takinoue.hokkaido.jp/shokotsugawa_guide/





いつもなら橋からこんなに低い場所を流れる、きれいな青緑色の川ですが、






昨日は橋のすぐ下に迫る勢いです。
遊歩道のすぐ近くまで押し寄せてしまっています。




めったに台風のこない北海道に、
3つもの台風が立て続けに上陸するなんて、
これまでにないことだとニュースで報道されていましたね。



近くに住むおじいちゃんたちも、
「こんなに川の水が増えたのは見たことがない」、
と言っておりました。
本当に異例のお天気だったようです。



それでも、台風が過ぎてまた、お天気に恵まれれば、
いつもどおりの生活が始まります。



どこでどんな天気になるか、いつ地震が起こるのか、
自然のこと、地球のことはきっと私たちにはどうしようもありません。
「天気は変わる、地震はくる」と受け入れた上で、
じゃあそんな場所でどうやって生きていくのが良いか、考えていけばいいのかなと思います。


 
雨の後は山の上の畑で、エゾシカの親子が散策してました。
食べ物でも探しているのかしら。
またいつお天気が変わるかわからないのでね、天気の良い今のうちにたくさんお腹いっぱいにしているのかなー。





ひとまず、異例の台風上陸×3は終了。
まあ、1年の半分を雪の中で過ごす北海道、北海道人ですから、きっとちょっとの台風、ちょっとの豪雨にだってどしっと構えてなんとかするのでしょう。



どんなお天気になってもきちんと耐えて、次にくる晴れの日を待てるように。
何かへ依存しすぎることなく、ある程度は自分で、自分たちで生きていく準備をしておくことが、大事なんだろうなあと、思います。
それが緊急時の荷物づくりだったり、
住む場所や仕事の選び方だったり。




だけどお天道さま、北海道の夏は短いんですから、冬ごもりの準備が進まないのは悩みもの。
やっぱりなんとか、お手柔らかにお願いしたいものです^^;





 

2016年8月13日土曜日

北海道の、滝上町の、滝下の、井上牧場の、8月。


 
 
8月入ってすぐ、雨が続いたあたりでは
じめじめした、ムシムシした日もありましたが、
最近は暑いけど爽やかな、
北海道の夏らしい、
良い感じのお天気が続いております。
 
 
 
外で過ごす牛さんたちはちょっと暑そう。
基本的には暑さに弱い動物さんなのでね。
このときは日陰のある木の下に集合してました~。
 
 
 
北海道の牧場としては、
6月に刈り取った牧草がまた伸びてきて、
いわゆる「2番草」の刈り取り作業の季節。
井上牧場でも今週からようやく「2番草」の収穫を始めました~。
 
 
 
近頃は晴れの日が多いので、
6月とは違ってお天気にはあんまり困らなそう。
 
 
昨晩のペルセウス座流星群も、このお天気なら充分な観測日和。
うまいことカメラに写りこまないかなーと、
たまにシャッターを切りながら流れ星を探していたのですが、
残念ながら流れ星の撮影はできず…。
 
 
でも、すっごく大きい流れ星が見られたのでひとまず満足です!


 
 
 
それから、8月にもなれば畑の野菜がどんどん食べごろに。
とるのと食べるのに忙しく。


夏野菜といえばのキュウリ、なす。
 
 
 
 
 
トマトもちょこちょこと赤くなり。
唯一私次女が自分で育てているのがトマトですが、
なかなか赤く、美味しくなりません…。
野菜育てるのは、難しい…。
 
 


ズッキーニはそろそろ終わり。





そういえば、唐辛子とピーマンを並べて植えると、
ピーマンが辛くなってしまうとのこと。
不思議ですね~。





 
スイカも、まもなく食べられそう。



 
 
カボチャもかなり大きくなってます。
いつ食べられるのかしら。
 
 
 
うきびは、まだもう少しかかるみたい。
北海道の、とれたてのとうきびは、本当においしい!!
早く大きくならないかな~。
 
 

このあたりに暮らす人たちは、
野菜農家でもそうじゃなくても、
皆あたり前のように畑で野菜を育てます。



スーパーが遠いからでしょうか。
お金がないからでしょうか。



たぶんちょっと違います。
野菜を自分で作ることができるからで、
自分で作った野菜を食べたいからで、
自分で作った野菜を誰かに食べさせたいからなのかなと思います。




野菜を育てている人たちは、
その日に食べる食材を手に入れるため、
まるでスーパーへ買い物に行くみたいに、
畑に行って野菜をとります。


 
 
仲良しの近隣住民やお友達、
それからお世話になった人に野菜を渡したり交換したりします。
 
 
 
 
ちなみに、野菜を作っている人と仲良くする、良い関係を築くことで、
お金のやりとりがなくとも野菜を大量に頂くことがありうります。
 
 
 
 
近頃は、多くの人が「食べ物の安全性」について気にするようになりました。
 
 
 
そのおかげで、 
どんな場所で、誰がどんなふうに育て、作られた食べ物か明らかなものは、
価値の高いものとして売り出され、
お金に余裕のある人が購入したり、口にしていることが多いかもしれません。



でも、畑で野菜をつくることができたら、野菜を食べるときにお金を払うことはありません。
(育てるにあたっては、種や苗がなければ買いますし、必要な道具や手間暇はかかります!)



あるいは、隣のお家には野菜作りのプロのおじいちゃんやおばあちゃんが住んでいたりすると、
ふとしたときに
「これ、食べな!」
と言って、きゅうりやなすやトマトやキャベツなんかを、届けてくれることがあるのです。



手持ちのお金がほとんどなくても、
どこで、誰が、どんな風に作ったのか明らかなものを口にすることができることもある、
というのは、
田舎で暮らすことの、大きな魅力の1つでしょう。




お金があれば、何でも買うことができるかもしれません。
でも、
お金がなくても何かを作ったり、得たりすることはできます。



お金があっても、それを作る人がいなければ、
そのモノを手に入れることは決してできません。
だから、大切なのはモノを手に入れるお金ではなく、
そのモノを作る技術、作る人だということ。



6月に滝上町で講演をしてくださった植松努さんが、ランボルギーニを例にして、こんな感じの話をしておりました。


 
そしてちなみに、
この記事で載せている野菜や畑の写真は、
トマトを除いて私が育てているものではないです…!
 
 
畑で野菜、作れるようになりたいのですけれどね…。
これがまた、難しくて手間がかかるのですよ…。
生産者という人たちには、まったく頭が上がりません…
感謝、そしてリスペクトです。
 





今の都市部での生活は、実際にお金がなければ命に関わることもあるでしょう。
お金こそが全てと思ってしまうのは仕方がないかもしれません。



でも本当は、お金は価値を図る尺度であり、
感謝の気持ちを伝える手段の1つ。


生活のために大事なのは、
就職先がどこだとか年収がいくらだとかではなくて。


今自分が何を持っているのか、
自分には何ができるのか。
何かの"価値"を生み出す、
誰かの役に立つことができる人であれば、
それで良いのだろうなあ、と考えてみたりします。




井上牧場があるような僻地で、
山や畑に囲まれて生活していると、
生活するということとか、
お金の意味とか、
「ほんとうのこと」に気付きやすいような気がしている近頃です。




と、こんな文章をつづりつつ、
自分にできることを探し中の私次女でありました。
何かお役に立ってお返ししないとなあ…。


2016年8月1日月曜日

「滝下真夏の運動会2016」から考えた、「町内会」のこと。「滝下」のこと。

 
もう1週間も経ってしまいましたが…
 
 
2016年7月24日日曜日、
「滝下真夏の運動会2016」が、
晴天の中開催されました。
 
 
 
場所は、ちょうど10年前に休校した滝下小学校。
「滝下真夏の運動会」は、
小学校が休校した後も、
地域で暮らす人たちが中心となって続けているイベントです。


(↑開会式です!)


参加者は滝下に暮らす人に限りません。
滝下地区以外に暮らす大人も子どもも、
いろんな人に自由に参加してもらっています。



(↑聖火が灯りました!) 
 
 
 
滝下小学校は、私次女も17年ほど前に卒業した母校であり、
代表ヒデさんが40年以上前に卒業した母校。



私が登校していた6年間は、
全校児童は11人~13人ほどの小さな小学校でした。
休校する2005年度には全校児童は2人に。
 
 
 

小学校があった頃から、
この運動会は学校行事であると同時に、

地域全体のイベントの一つでした。
子どもから大人まで皆で楽しみ、
交流を深めるイベントでもありました。
 
 
(↑みんなでラジオ体操をはじめます!) 
 
 
運動会の間中、
私次女自身は勝手にカメラ係として参加していたのですが、
誰のどの場面を撮っても、全員笑顔。
もしくは、競技に真剣な表情。
終始、その場にいる誰もが楽しんでいるように見えました~。



☆☆☆当日参加された皆様へ☆☆☆
私が撮影しました当日の写真を、
オンラインアルバムにて限定公開しております。

(素人の撮影のため、
そもそも写真の写し方が悪かったり
写っている方、いない方がいると思うのですが…
大変申し訳ございません…。)


当日参加された方には写真を確認できる合言葉をお伝えしますので、
興味ある方はメッセージ等でご連絡くださいませ^^




アルバム【滝下真夏の運動会2016】
※公開は2016年8月25日までの期間限定としております!
http://30d.jp/inouebkj/1/login



(↑運動会といえば…の定番プログラム。紅白玉入れです!)


学校行事ではないこの運動会はつまり、
いわゆる「町内会」のイベントということになるでしょう。
準備から運営、参加、お片付けまで、
すなわち「町内会」のお付き合い、とも言えます。
 
 
 
 
「町内会」のお付き合いと聞くと、ちょっと拒否反応を起こしてしまう方もいるかもしれません。 
 
 
 
私自身、この春に地元へ戻ってくるまで
これまで何度も引っ越しをして、
道内外のいろんな地域に住んできたのですが、
一度も「町内会」の活動へきちんと協力したことがありません。
 
 
 
 
「町内会なんてめんどくさい」
「そんなことやっている時間はない」
と思っていたからです。



 
 


日本各地でも、
加入率の低下や担い手不足を課題としている町内会も多いようで、
その必要性や町内会の役割について疑問視する声もあるそうですね。

 

 

じゃあそもそも、

「町内会」って何をしているところなのでしょう。
 
 
 
回覧板での情報伝達や、
ゴミ収集所の管理、
環境整備、
それからお祭りなんかが思い付きます。
こんな風に簡単に思いつくもののほかにもきっとたくさん、
さまざまな役割を果たしてくれているのかもしれません。
 


でも、もしかして、
それって「町内会」の仕事じゃなくてもいいものもあるかもしれないし、
その仕事がなくったって、
全員の命や生活に支障がないもの(と思われてしまうもの)
もあるかもしれません。

 

(↑ちなみに紅白のチーム分けはランダムです、会場に来た人に、順番にはちまきを配布します!)



 
とはいえ、
「今現在、町内会の役割」とされているものを続けていかねばならない、
誰かがやらなくちゃならない、
としたら、
多くの人は
「できればやりたくない」
「誰かがやってくれるだろう」
なんて思うのではないでしょうか。 
 
 
 
 
地域に住む人はそれぞれに、
生活のために仕事があります、家事があります。
子育てに追われていたり、
介護が必要な家族がいるかもしれません。
そりゃあ、みんな、忙しいです。
 
 
 

町内会に参加しないことで
地域住民とのお付き合いがなかったとしても、
働き盛りの世代では特に、
仕事やプライベートでのコミュニティも充実して、
ネットを介したSNSでのつながりなんかもあったりして、
特に孤独感も感じないかもしれません。
だから、地域内のつながりに必要性を感じなかったりするでしょう。





それも、単身者や
転勤のある家庭だったりするとなおさらで、
「町内会」なんていう、
同じ地域に住んでいるだけで知らない人たちとは、
できれば関わりたくない、と思ったりするでしょう。



なんといってもまず、私自身がこう思っていましたからね…。
 
 

(↑最後の目玉競技、トラクターレースで使うトラクターです。レトロで素敵!)
 

でも、滝下という場所で生活していると、
本当はこの「地域」という人の集まり、
ここで言う「町内会」というコミュニティには、
とても大事な意味があるのだろうと実感します。



(↑温故知新~釣れたぞ釣れた!~、つまりびん釣り競争の様子。これもおそらく、20年以上前から続く、伝統ある滝下の運動会の競技です!)



短期間でも永続的にても、
どうせその地域に暮らすなら
「安心して生活できる地域」
「大事にしたい地域」
「暮らしていて心地よい地域」
がいいじゃないですか。

 



だとすると、
「地域住民の関係性がある程度、ある」
ということこそ、
「住みよい地域」の条件になるのではないかなあ、と思うのです。



「知らない人たち」と同じ地域で暮らしていると思うから、
地域のつながりを拒絶してしまうのではないかなあと、と思うのです。

 
(↑のこったのこった KIN SUMO の様子。大きなキンボールを、3人対3人で押し合います!)


「ただ同じ地域に住んでいる」
それはつまり、
「同じ地域で、共に生活している」
ということ。
 
 
 

同じ道を通って、
同じ施設を使って、
子どもたちは同じ学校に通って、
同じ天候の元で過ごします。


 
 
 
ちょっとした運命共同体です。
それだけで、住人同士の間には十分すぎる関係性が生まれています。
 



(↑親子・嫁姑でポン!です。シーソーを使ってボールを浮かせて、もう1人がバケツでキャッチします!)


この地を離れて暮らしていた頃は、
近隣住民と顔見知りにならなくても、町内会に加入せずとも困ることはありませんでした。

 
 

特に一人暮らしをしていたときは、

近くにどんな人が住んでいるかわからないからこそ、
できるだけ顔を合わさないようにすることでプライバシーと
安全を守ろうとしていたとも言えます。
 
 
 
 
でも、安全に安心して暮らしたいというなら本当はその逆のはずで。
 
 
どの家が誰の家で、あの人はどんな人で。
あの人は今日は出かけているとか、家にいそうだとか。
毎日散歩をしているあの人を何日もみかけないとか。
最近よく見るあの人は、危険な人なのか、近くに暮らしている人なのか。
 
 
 
 
そこに暮らす人がお互いを知っていて、
充分な関係性を築いていることで、
安心で安全な地域を維持できるはずなのよねえと、思うのです。



(↑急きょ増えたプログラム、「どこまで続くの!?」です。箱に入ったスズランテープを一つ選んで引っ張ると、長さがさまざまなテープが…!短い人は有利です。)



滝上町は人口減に悩む小さな町です。
そんな滝上町の中でもさらに僻地にあるのが滝下で、
地域に住む家庭は10数軒だけ。

これだけみると、今にも消滅間近の地域と思われることでしょう。




でも、これほどに人が少ない地域だからこそ、
地域のつながりも保ちやすいのだと思います。



人が少ないからこそ、
同じ町内会に暮らすお家と人、
顔と名前くらいは覚えることができます。




人が少ないからこそ、
誰もが当事者意識を持って、
皆で生活していこうという感覚にもなりやすいはず。




「田舎は人の目が気になる…」
たしかにそれもその通り。。

これは田舎での生活がしにくいところ…。。
でもそれは、
地域住人が皆で見守り合い、
助け合いやすい環境でもあると言えるのではないかしら。





皆のことを知っているということは、
自分のことが周りに知られているということで、
プライバシーは守りにくいかもしれませんが、
きっとその辺も住人同士のモラル次第でフォローできるはず。




(家と家の距離が遠いから、
実際にはプライバシーも守れますよ…!^^;)


 
 (↑紅白どちらか勝つか勝敗を分ける最後の競技、トラクターレース。トラクターに乗るのはハンドル操作するためだけで、5人の力だけでトラクターを動かしてゴールを目指します!とっても疲労します!!)
 
 

この「滝下」という地域では、
滝下小学校がなくなったことで、
地域住民のつながりを維持したり、深めたりする機会が減ってしまいました。





それでも、
「せめて運動会は続けよう」ということで、
小学校がなくとも町内会の人たちが自主的に、
毎年開催しているのでしょう。
 
 
地域の人たちが積極的に、地域内コミュニティを活発に、維持していこうとしているのだろうと感じます。
 
 
 
また、地域住民だけではなく、
地域外の人が誰でも参加できるようにしておくことで、
この地域に暮らす人の顔ぶれや雰囲気を
地域の外へ発信するという意味もあると思います。




その地域に暮らす誰もがお互いのことを知っていて、
この場所をよりよい場所にしていこうという気持ちを持つ人が多く暮らすのが、

滝下という地域。




もちろん、滝下が、
「皆が暮らしやすい地域」
「良い」地域であるためには、
きっとまだたくさんの課題はあるんでしょうけれど。

 

 


 

 
今の時代は、
住所のある場所に囚われずに暮らしたり、
誰かとつながったりできる時代。

 
 
 

じゃあ、「その場所に住んでいる」人同士のつながりに
意味がないってことはないはずです。

むしろ本当は、とても重要なことのはず。
 
 
 
 
「何か困ったこと」があったとき、
周りには知らない人ばかりだったら、
誰かに頼ることもできないかもしれないし、
誰かを助けようと思えないだろうなあと、
そんな風に思っています。
(そう思ってしまうのは、私の心が狭いからかもしれませんが…!)
 
 
 
 
市町村、都道府県、国…。
一括りにする人の数が多いほど、周りの人を思いやって、お互いがよりよく生活していくのは難しくなることでしょう。
でも、場所によって分けられる一番小さい単位である
「町内会」的な地域コミュニティが、
自立した幸せな集団だったら、
そんな地域コミュニティが独自にどんどんつながって、
もっとたくさんの人の集まりになっていけたら、
なんだかきっと「よりよく」、
皆で暮らしていけるのかも…。
 
  


 
(↑当日使われた道具たちです。11回目ともあって、準備も進行もとにかく手早いことに感動…!)
 


 
運動会の準備から、
運動会が終わって1週間が経った今日まで、
そんなことをぼや~っと考えていた次第です。



ようするに、
「滝下」っていいところですよ!
というのが言いたくて、
本日のブログを書かせて頂きました。




もしこの地域に興味ございましたら、
来年以降の運動会、お越しになってみてくださいね~




毎年恒例の元気回復ジンギスカンも、おいしいですよ~!!^^ 


 


 
今回の文章を作るにあたって、いくつかのサイトを一部参考にさせて頂きました。
以下はその一部です!