2016年1月15日金曜日

とりあえず、〝わがや電力"を読んでみる!





今週は全国的にも冷え込んでいるようですね~
井上牧場周辺もこんな感じです。



北海道、東北地方では昨日のお昼頃大きめな地震がありましたね、
(井上牧場のあたりは特に大きくは揺れなかったようです!)

私次女は青森市に住んでいるのですが、久しぶりの大きな揺れでビックリしました。
以前、震災以降しばらくは日常的に余震が続いていたので、震度4~5でも何も感じませんでしたが。
やっぱり大きな地震は心臓に悪いですね!
特に今回みたいな大雪の日だと、何かあるととっても大変だなーと改めて感じました~。





↑ただひらすら悪天候であることをお伝えする写真。



さて、ここ最近ちょこちょこと“電力自由化”についての話題を目にするようになりましたね。
その流れで、昨年の内に購入していた『わがや電力』の紹介でもしてみようかと思います!







ところで“電力自由化”というのは、
一般家庭では今は選べない電力の購入先、契約先を、自分で選べるようになる、というもの。




“住む地域によって、自動的に電力会社が決まっているいま、一般家庭では電力会社を自由に選ぶことはできません。
でも、来年4月から、携帯電話会社を乗り換えるように、一般家庭でも電力会社が選べる「電力自由化」が始まります。”
引用:GREENPEACE.
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/energy/lp/energy-label/




今年、2016年の4月からスタートする一般家庭への電力自由化に向けて、たくさんの企業や自治体が参入を決めているようです。
電力市場が開かれて複数の企業が参入すれば、
自分の視点や考えで電気を選ぶことができるようになります。





電気といえば、個人的に気になるのが発電方法。
特に、原子力発電についての考えは人それぞれあるでしょう。
井上牧場や、私次女も、自然に優しい方法でエネルギーで賄えたらいいなあ、と思ってますから、
できれば原子力発電がなくなってくれたらいいなあ、と思っているのですが。
電力自由化で契約先を選べるなら、地球やら未来やら地域にやさしい電力、契約プランを選べたらいいなーと思います。




世間では原子力発電が発電コストが低いと言われることが多いように感じられますが、
電力自由化になると原子力発電による電力を使った企業、サービスが安価になる、という予測もあるようです。
値段ありきで電力を選んでしまう結果、原子力発電が必要だー!って声が多くなってしまったら悲しいなーと思ったりしております。
(でも本当は、原子力発電については事故に備える保険料や建設コスト、使用済み燃料の処分費用などがかかるので、決して安くはないのですよ~、という話も結構みかけますよ~)




というわけで、
例え本当に、「原発がないと電気が足りない、料金が高すぎる、エネルギー自給ができない、何かと困ることばかりだ!」というのなら、
今よりも発電所から供給される電気が少なくても満足して暮らせる状態を作りだす、というのはいかがでしょうか~。




それに近づく方法の1つが、オフグリッド、自家発電という方法じゃないかしら。



“オフグリッド”は、電力会社の送電網から離れて電力を自給自足することを意味してます。
『わがや発電』は、自分でできる簡単なソーラーオフグリッドの仕組みを、「やわらかめ」に教えてくれる本です。

ヨホホ研究所 わがや電力
http://yohoho.jp/wagaya



この本は、ご縁あって知り合った高校の大先輩がFacebookで紹介していたことで知りました。
それから元々、父ヒデさんがオフグリッドに興味があることを知っていたので、
私も勉強してみようかしら~という気持ちで注文した次第です。







わがや電力の著者は、〝テンダーさん”というヒッピーさん(・・・本にも職業はヒッピーって書いてある・・・!)。
12歳の理科の知識があれば、誰でも、12ボルトの発電システム=『わがや電力』を作ることができるのだそう。
わがや電力は太陽光で発電します、必要な道具もシンプルで、5万円程度あれば実践できるとのこと。




このシステムに必要なのは、
ソーラーパネルと、チャージコントローラと、バッテリーと、シガーソケット
この4つ。

ネットでなんでも買えちゃう便利な世の中ですので、手に入れるのは難しくないものばかりだそう~



普段使っている家庭用コンセントは100Vで、わがや電力の発電システムは12V。
車のシガーソケットで使えるような電化製品は大体使えるということみたい。




もちろんこの小さな発電システムで、
電子レンジや冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、掃除機…消費電力の大きい家電を使うのは難しいです。




でも、こんなに簡単な仕組みでも、LED電球やスマホの充電、PCの充電はできます。
コンセントを使わずに、自分で作り上げた5万円のシステムで。
これって結構スゴイことですよね~。



と言いつつも、私次女自身がすぐにわがや電力試そうとしているわけではないのですが…。
それよりも、
「電気はどうやってできるのかな?」
「この電化製品を動かすためには、どれくらいの電力が必要なのかな?」
そんなことを考えるきっかけになる本でした。



「使う電気をとにかく少なくしよう!」と極端なことを言っているわけではなく、
「電気って何だろう、どうして自分にはこんなにたくさんの電気が必要なんだろう」
って考えさせてくれる内容です。

そして、ある程度の電気は自分で作ることができるし、
電気に向いていないこと(例えば熱を出すこと)は、違うエネルギーを使えば、
そんなにたくさんの電力量は必要ないって教えてくれてます。



わがや電力ができるようになったら、
本の後半で紹介されている“マジ電力”にすればもっと大きな電気を使うことができるし、
電力会社との契約を一切
やめなくとも、最小アンペアで契約することもできます。
そしたらお財布にも優しいし、電力を多く使う家電製品もOK。わがや電力じゃどうしても電気が足りないときも安心。




著者テンダーさんは、
実際にマジ電力を使って家族3人分の電気を賄っているのだそうです。
わがや電力、マジ電力では、
熱を出すものや、電磁波を出すものは電気を使うと非効率、ということなので、
薪や太陽熱、もしくはガスを使って賄う方がムダがないそう。
この辺の理由もとにかく納得です。



まさに家庭におけるエネルギーミックスですね~







それから、すごく興味深かったのは、
遠くから来ている電気を使うことが、それだけ電気をムダにしているのだということ。
遠くから電気を持ってくるだけで電気が必要になっていて、
原子力発電所で発電できる6基分の電力は、送電ロスで消えてしまっているんですって。



それこそ電力自由化で、地元で発電している電気を使う地産地消ができるようになったらムダが少なくなりそうです!



5章の、「いつか大人になるきみへ」には、はっとさせられるような言葉がたくさん詰まっています。
エネルギーを使うということは、〝長い年月を経たもの”を、どんどんどんどん使ってしまうということ。
「自分が暮らすためにはどれくらいのエネルギーが必要か、考えてみよう」ということ。



電気、自分で作ってみようかなー
っていうのはもちろん、
電気のこと、エネルギーのこと、地球のこと、見つめなおせる本だと思います~。
ぜひ出会った際は、最初と最後のところだけでも、読んでみてくださいね~^^




わがや電力、テンダーさんについてはこちらのサイトでチェックどうぞ~^^
ヨホホ研究所
http://yohoho.jp/