2016年8月24日水曜日

台風一過、井上牧場は無事でした!



23日の早朝にかけて北海道を縦断した台風。
各地では豪雨による川の氾濫で、
事故や床下浸水、農作物に被害が出たそう。
本当に大変な思いをされたことと思います。



もちろんこの台風9号、
井上牧場のある滝上町にも訪れました。
このあたりでは特に大きな影響はなかったかと、思います。



道内、道外の方から、いくつも心配のお声をかけて頂きありがとうございました。
井上牧場は無事です。




ちなみに牛さんたちも無事。
放牧中の牛くんたち、深夜の雨風にもなんとか耐えたようです。
台風のときは一体どこで過ごしているのかしら…。
放牧場の端の方で、皆で集まって暖をとるのかな~。
昨日は元気そうに草を食べ歩いていました。


本当にたくましい牛たちです。






雨でできた大きな水たまりの上も躊躇なく進んでいきます。
24日本日は暑かったので、水浴びスポットになってよかったかもしれませんね~。




この放牧場のすぐ裏には「渚滑川」という川が流れています。
滝上町と、士別市にまたがる「天塩岳」からはじまり、オホーツク海へと続く川です。




下の写真は、放牧場の裏を流れる渚滑川。
普段はとても穏やかで、
川の流れる音だけが聞こえます。
井上牧場に遊びにきてくれた人をこっそり案内する秘密の場所です!





 ですがこの渚滑川も、台風の際は氾濫危険水位にまで達したところもあったようです。





特に海に面している紋別市内方面は、上流から下流へどんどん水が流れてくるので危険です。
21日の台風11号では、避難指示が出た地域もあったそう。



台風が落ち着いた23日の午前中に、このあたりの渚滑川をのぞいてみました。
大量の水が土と混ざり合った濁流になって、ものすごい速さで流れていきます。





こんなのに流されたら絶対命なくしてしまいます…。






この渚滑川は普段、滝上町の市街地付近で、キレイな渓谷となっています。
この渓谷、渓谷の中にみられるいくつもの滝を間近でみられるのは、滝上町の大きな魅力の1つです。
普段はこんな感じ。
まさにマイナスイオンがたくさん発生していそうな雰囲気です。





それが台風でこんな姿に…。


渚滑川は釣り人に人気の川でもあるので、
川の状況について毎日滝上町のHPで公開されているようです。
24日現在も、まだ落ち着いていないようですね~。
滝上町HP 渚滑川ガイド
http://town.takinoue.hokkaido.jp/shokotsugawa_guide/





いつもなら橋からこんなに低い場所を流れる、きれいな青緑色の川ですが、






昨日は橋のすぐ下に迫る勢いです。
遊歩道のすぐ近くまで押し寄せてしまっています。




めったに台風のこない北海道に、
3つもの台風が立て続けに上陸するなんて、
これまでにないことだとニュースで報道されていましたね。



近くに住むおじいちゃんたちも、
「こんなに川の水が増えたのは見たことがない」、
と言っておりました。
本当に異例のお天気だったようです。



それでも、台風が過ぎてまた、お天気に恵まれれば、
いつもどおりの生活が始まります。



どこでどんな天気になるか、いつ地震が起こるのか、
自然のこと、地球のことはきっと私たちにはどうしようもありません。
「天気は変わる、地震はくる」と受け入れた上で、
じゃあそんな場所でどうやって生きていくのが良いか、考えていけばいいのかなと思います。


 
雨の後は山の上の畑で、エゾシカの親子が散策してました。
食べ物でも探しているのかしら。
またいつお天気が変わるかわからないのでね、天気の良い今のうちにたくさんお腹いっぱいにしているのかなー。





ひとまず、異例の台風上陸×3は終了。
まあ、1年の半分を雪の中で過ごす北海道、北海道人ですから、きっとちょっとの台風、ちょっとの豪雨にだってどしっと構えてなんとかするのでしょう。



どんなお天気になってもきちんと耐えて、次にくる晴れの日を待てるように。
何かへ依存しすぎることなく、ある程度は自分で、自分たちで生きていく準備をしておくことが、大事なんだろうなあと、思います。
それが緊急時の荷物づくりだったり、
住む場所や仕事の選び方だったり。




だけどお天道さま、北海道の夏は短いんですから、冬ごもりの準備が進まないのは悩みもの。
やっぱりなんとか、お手柔らかにお願いしたいものです^^;