今朝、
昨日まで放牧場で元気に生活していた牛さんが一頭、
井上牧場から出発しました。
井上牧場から出発しました。
1378の番号を耳につけた、雄牛くんです。
「出発」とは要するに、
井上牧場で生産しております牛肉、
サンクスビーフとして、
お肉になってもらうため、
屠畜場に送りだしたということ。
もし、近い内サンクスビーフを食べて頂く機会があったとしたら、
たぶんコイツ1378号のお肉でしょう!
1378号は昨日の内に
放牧場から牛舎へ戻ってもらっていました。
ついでに、放牧していた雌牛ちゃんたち何頭かも一緒に牛舎へ。(出産が近い子や、そろそろお母さんデビューしてもらうお年頃の牛ちゃんたちです!)
井上さんちの牛さんたちは大変素直で好奇心旺盛で、
人も大好きなので、
誰かがいる気配に気付くと、
ダッシュで移動してきてくれます。
昨日も、牛舎からはかなり遠い場所にいましたが、
「おいで~」と呼ぶと
みんなで走ってきてくれました。
(1378の番号をつけているアイツは、
言うことを聞いて戻ってきたら
お肉になってしまうのになあ…
と思うと、
とっても切ない気持ちになります。)
相変わらず牛さんたちのダッシュは怖いです…!
そんなに大きい体のくせに全力で走ってこないで…!
1378号のアイツは、いつのまに先頭軍団に紛れていたようで、
気付けばスムーズに牛舎まで戻っていました~。
(↓こちらは、そんな牛たちの大移動をコンクリートの隙間からのぞいている若い牛ちゃん)
人の性格が人それぞれなように、
牛の性格も、牛それぞれ。
1378号は、最年長ではあっても、
リーダーではなかったようで。
大人しい性格だったみたいです。
人の周りに集まるときでも
いつも少し遠くから見ている牛だったよねえ、
と、話になっておりました。
私も、これまで撮影した写真のなかに、
1378号が写っているものないかなーと探したのですが、
なかなか見つからない…!
カメラを構えたときに近くに寄ってくるのって
だいたいいつも同じ顔ぶれで、
こいつの写真ばっかりだなーという子はいるのに…!
(1398番とか、1419番の耳の子はすぐ見つけられるのに…)
1378号くんは写真ギライだったかもしれないですね~笑
年長さんなのに、
若い牛の中に紛れ込んでこっちを見ているところです!
今朝、お迎えのトラックに乗るときには、
少し名残惜しそうにしながらも、
自分でトラックに乗りこんでいったとのこと。
生まれ育った牧場を離れて、
知らない屠畜場に連れていかれるとき、
いざお肉になるため命を奪われるとき、
どんな気持ちになるだろうと考えてしまうのですが。
父ヒデさんは、
「牛は、ちゃんとわかっていると思う」
と言います。
自分が最後にはお肉になってしまうこととか、
その順番がまわってきたときとか。
だから、今日の1378号のように、
井上牧場を出発する雄牛くんはみんな、
自分でトラックに乗っていくようです。
どの生き物にとっても必然のこと。
食べることが申し訳ないと思いつめることはないのでしょう。
食べることが申し訳ないと思いつめることはないのでしょう。
だからって、
簡単に命あるものを傷つけたり、ムダに奪ったりしてもだめで。
命を頂いて、自分の命をつないでいることを、心から理解しながら、
簡単に命あるものを傷つけたり、ムダに奪ったりしてもだめで。
命を頂いて、自分の命をつないでいることを、心から理解しながら、
食事できたらいいのかなあと、思います。
というわけで、
次回のサンクスビーフは7月末~8月以降に
食べて頂けるかしら。
個人さま向けの販売はまだ未定ですので、
詳細決まりましたら前回同様ご案内させて頂きます!
もしサンクスビーフを食べて頂く機会があれば、
そのときは、
「生きていたときのことを考えたら、
牛肉なんてとても食べる気を無くしてしまうよ…」
なんて思わずに、
「元気いっぱい自由に過ごしていた(…たぶん!)あの1378号のお肉ね!」
と思いながら、
美味しく食べてもらえることを祈ります^^。