2016年5月4日水曜日

【2016年第二回 山菜スポットめぐり】レポート!

 
 
 
 
2016年のゴールデンウィークも折り返し地点。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 
 
私次女個人的には、4月に少々上京しまして、
井上牧場がお世話になっているレストランにおじゃましたり、
懐かしい友人に会ったりしてきたのですが。
 
 
 
 
※お世話になっております草加のレストラン、オステリアブラさんで頂いたお肉。
サンクスビーフのしんたまですっ。
 
 
この日のお話はまた次回にでも紹介したいと思います!
 
 
 
ちょうど今なら井上牧場のサンクスビーフをお店で食べて頂けるかと思います、
お近くにお住まいでしたら行ってみてくださいね~^^
その際は事前のご予約がオススメです!
 
 
 
 
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さて、そんなゴールデンウィークのお天気。
ちょうど私が関東遠征中の、
4/30の様子です。
 
 
 
 
4月の最終日の朝は見事な冬景色。
 
 

 
端午の節句を前に、
鯉のぼりも北海道の厳しさを痛感していたことでしょう。
 
 
 
 
そして一転、昨日5月3日は夏の陽気。
滝上町の気温は25℃を超えていたとのことです。
北海道ってほんとに春が短いんですよね~。
 
 
 
そんな夏の陽気のこの日は、
春の恵みをまだまだ頂きたくて、
ばあちゃんと山菜採りへ。
4月22日のわさび採りに続いて、この日は2人で2つの山菜スポットをめぐりました。
 


まるで本当に登山しながら山菜を探しているかのように見えますが、
実際はすぐそばまで車で来られるのでとっても楽ちんです。


滝上町はとっても自然豊かな地域ですので、
季節の山菜採りを楽しむ方も多い様子。
 

でも、私のような素人にとっては、
山菜採りをしに行く、というのはそう簡単なことではないのです。
 
 
と言いますのも、
そもそも「どこで山菜を採ることができるか」
という情報を探すのが簡単ではないから。
 

 
 
 
山菜を採る場所は、
まるで大切な宝物のように、
誰にも言わず自分だけの秘密にしておくのが基本。
 
 
それもそのはず、
誰もがわかる場所だったら
たくさんの人が押し寄せて、
自分の採る分がなくなってしまうかもしれませんからね。
 
 

ですが、それよりも、
山菜は採りすぎてしまうと次に採る分がなくなってしまいます。
その場所から、それまで自生していた山菜がなくなってしまうかもしれないのです。
「山菜が採れる場所」として知れ渡ってしまうことで、
多くの人が無知識に、無配慮に天然の植物を採ってしまう危険がありますから、
山菜採りができる場所を簡単にお伝えするのは難しいのです。
 
 
 
もしどこかで運よく山菜を見つけたり、
誰か山菜採り名人と知り合って秘密のスポットに行ける機会があれば、
マナーを守って、必要な分を少しだけ頂くような気持ちで楽しめたらよいのかなと思います。



というわけで、
本日向かった2つの山菜スポットも、
このブログでは「秘密の場所」ということでご了承くださいね~


 
 

最初に向かった「秘密の場所」は少し山の中に入る場所。
ここは【人気の】秘密の場所、
つまり、何人もの人が知っている定番の山菜スポットのようです。

この場所では前回と同じくわさびを採ります。


かなり「山」感が強いので、
最近、漫画『ゴールデンカムイ』に夢中な私次女としましては
「ヒグマが出たらどうしよう…」という意識がどうしても離れないのですが…。



ばあちゃん曰く、
「山菜採りをしていてクマに会ったことはない」
「見晴らしのいい場所だから大丈夫だ」
とのこと。


さすが長年山菜採りを楽しんでいる名人です。





わさびは根っこから、株をまるごと引き抜きます。
沢なので、土に水気が多く柔らかいから簡単に採ることができますよ~。




そして流れている水でじゃぶじゃぶと洗います。
こうしておくと持って帰るのにもキレイですし、
家に帰ってから洗う手間を省略できます!



 
 わさびを探しているところで、小さなカエルちゃんにも出会いました~
 
  

続いて、また少し車で移動しまして
ヤチブキが採れる秘密の場所へ向かいます。
この秘密の場所は我が家の私有地だそうです。
 


水芭蕉が大きくキレイに咲いてます。のどかな雰囲気です。



ヤチブキは、写真の真ん中あたりに見える黄色い花です。



 
ヤチブキは、
「谷地蕗」
と書くそうで。
 
 
正式名称は「蝦夷立金花」。
「エゾノリュウキンカ」と読むのだそう。
 
 
葉っぱがふきの形に似ているので、ヤチブキと呼ばれるとのこと。


ヤチブキはキンポウゲ科、
ふきはキク科なので、
ヤチブキはふきの仲間ではないみたいですね~

 
ヤチブキは一つの株から、
外側にある茎を一つずつ丁寧に頂きます。
 

ヤチブキの茎を採る感覚は、
ヤチブキそのものの、自然の、山の、命をおすそ分けしてもらっているような感覚。
ずうずうしく全てを採りつくしちゃダメで、
少しずつ、
感謝の気持ちを持って、
その一部を頂いていきます。
 
 
 
 
自分で栽培した畑の野菜を収穫するのとは、
また違う感じでしょう。
 
 
 
 
地域や家庭によっては葉の部分を食べることもあるようですが(ネット調べ)、
井上さんちのばあちゃんは茎の部分だけを頂くようです。
アクを抜くため、一度湯がいて、しばらく水にさらしてからお浸しや炒め物にして食べます!
 
 
この日は卵とじのように料理してくれました、
ナルホド、やわらか食感で香りがよくおいしいです!
 
 
 
 
 
 
そしてこの季節限定の山菜がもう1つ、アイヌネギです。
 
 
 
 
アイヌネギは北海道で使われている呼び名で、
正式にはギョウジャニンニクのこと。
 
 
ネギ、ニラ、ニンニクみたいな、
つまりはクサイ山菜です。
しかし、おいしいです。
 
 
 
食べると次の日もクサイので、
「明日用事があるときは食べないほうがいい」と、
小さいときから教わっていました。
 
 
なので、カレンダー通りの生活をしている人なら、
頂くのは休み前の金曜か土曜がおすすめ。
 
 
 
季節の山菜であることと、
成長するのに何年も時間が必要なので、
なかなか食べることができない貴重な珍食材なのだそう。
 
 
私たちも、採りすぎると来年の分がなくなってしまうので少しだけ頂いて退散することに。
 
 
 
 
 
アイヌネギは、土から出ている茎の部分が赤いという特徴があります。
 
ときどき、アイヌネギに似た見た目の植物を誤って販売したり、食べてしまうというニュースも耳にしますのでご注意くださいね~。
 
 
 
採ってきたアイヌネギは、根本の赤い、硬い部分をはがして調理に使います。
ここを採ると臭い香りが抑えられる効果もあるのだそうですよ~(ネット調べ)
 
 
ばあちゃんが慣れた手つきで処理をすすめておりました。
 
 
ところで、
山菜を探して沢を散策している間に耳に入る音は、
川(…沢)のせせらぎと
鳥のさえずりだけ。
 
 
なんだか絵本や小説の世界のような表現ですが、
これは本当のこと。
本当に豊かな地域です。
 
 
もののけ姫やらシシ神さまがいそうな風景にも見えます。
 
 
 
サンショウウオの卵を見つけました。
サンショウウオ本人には会えず残念です。
 
 
 
 
どちらの場所も、
私が生まれ育った井上牧場からはそう離れていない場所ですが、
改めて山、自然の中に足を踏み入れて、
さまざまな植物や動物に意識を向けると、
いろんな生き物が暮らしていて、
風景も環境も季節と一緒に変化していくことに気付きます。
 
 
私次女も当然ながら、30年前から馴染みのある地域なのに、
山のことも、山菜のことも、動植物たちのことも、知らないことばかり。
地元なのに、この場所で過ごす毎日は不思議ととっても刺激的です(笑)
 
 
 
 
 
何十年もこの場所に住んでいるばあちゃんは、
そんな季節の移り変わりを感じて、
見える景色がめまぐるしく変化していることを楽しみながら、
暮らしているんだろうな~と思う、「秘密の場所」巡りでした~。
 




 
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!
お礼にやっぱりかわいい仔牛ちゃんの写真を!!