2015年6月19日金曜日

今日の井上牧場風景と「フードマイレージ」のお話!




「ブログに使いたいから何か写真ください!」
と依頼したところ届いたのがこちらです。


こちらは牛さんたちにお食事を届けているところです。
みなさん、各々の場所で自分のところにごはんが届くのを待っています!!





ですが、今日書こうかなーと思ったのは牛さんの食事ではなく、
我々日本人の食事についてであります。


以下、素人のワタシが調べたネット情報を参考に、
ワタシ次女の個人的な思想を含み、書いております!


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先日、
「やっぱり牛肉が食べたいなー」
と思いスーパーにてお買い物をしているとき。
(お肉を食べるのは忍びないけれど…やはり食べたいと思ってしまう私…)

やはり安いのです、アメリカ産の牛肉が…。
国産は100g400円くらい。

アメリカ産なら200円くらい。
2倍くらい違うのです…。



我が家の家計は概ね火の車ですので、(私次女が概ねニートだからでしょう…!)
大変悩んだのですが、
やっぱり国産、岩手県(だったはず…)産の牛肉を買うことと致しました。



アメリカの牛くん、食べてあげられずゴメン…!
とか思いながら。


最近、
いろいろ考えることがあって、
やっぱり出来るだけ地元産、国産のものを食べたいな、
と思うようになりました。

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私次女は、もう15年近く実家の牧場で暮らしておりませんので、
お肉も魚も野菜も、食べるものはスーパーなどなどで購入します。



※田舎暮らしをしていると、自分の家で野菜作ったり、
酪農家なら牛乳しぼったり、…お肉にさせて頂いたり、
何かとおすそ分けがもらえたりして、結構食費は浮くはずです。
なんだかんだお肉とかお魚は、買うことも多いですけれどね!
冬も野菜取れないので、夏野菜みたいなのは買うでしょうね!



最近はほとんどなくなりましたが、
首都圏で暮らしていた学生の頃やら会社員の頃は
ファミレスもファストフードも食べる機会が多かったです。



安いものばかり探して食べてました。
もちろん、国産のほうが良いイメージでしたが、
「安かろう悪かろう、致し方なし」ってことで
安ければ外国産を買いました。



外食するにも、「安い!うれしい!」って感じで、
特に抵抗なく口にしておりました。

こんな消費志向は、おそらく世間一般的な感覚ではなかろうかと思います。


ここ2~3年では、
農業とか一次産業とかその六次化とか、

地方での生活って面白いな~と思いはじめて。
(牧場生まれのくせに今更ですが…!)



日本の農家さん、畜産農家さんを応援したい、
そして"きちんと"した食材を選びたい、ということで
なんとなく「地産地消」を実践するようになりました。



世間で推奨されております「地産地消」ですが、
まあ想像はたやすいでしょうが、
その"きちんと"の理由はいろいろあります。



●地元の経済貢献
●フレッシュな、旬のものが食べられる
●作り手の顔が見えやすい
●日本の食料自給率アップに貢献

などなど。


そして最近知った"きちんと"っぷりがもう1つ、CO2の削減。
出来るだけ近い場所で出来た食物を選ぶことって、
CO2削減につながるのですよ、という話をしたいのです。


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最近覚えた、「フードマイレージ」という言葉。
「フードマイレージ」については、
コトバンクではこのように解説されています!



〝食材が産地から食される地まで運ばれるまでの、
輸送に要する燃料・二酸化炭素の排出量を
その距離と重量で数値化した指標。
世界各地からの輸入食材に多く依存している日本の場合、
2001年度で約5000億t・km、
1人当たり約7100t・kmと世界で最も高い数値を示し、
食料自給率の低下ともども、
昨今の食の在り方への警鐘と見なしたい。”
引用:コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B8-187264


数値が、2001年指標と古いですが…。
今も日本のフードマイレージは世界1位、でしょう。



要するに、
「遠くの場所で作られた食品を選ぶことは、その分だけCO2排出しますよ!」
ということです。



遠くの国で作られた食物を日本のとあるスーパーへ運ぶまでに、
船にのったり飛行機にのったり。
その後もトラックにのったりしてきますよね。
そのときにたくさんの燃料が必要ですね、
それによって二酸化炭素を放出しますね。



重たい分燃料もかかるのでしょうし。
面積・体積かさめばその分大きな乗り物が必要でしょう。
冷凍したり冷蔵したりして運ぶと、
これまた燃料が必要でしょうね!



ちなみに、国産の牛肉も牛乳も乳製品も、牛にはたくさんの外国産の飼料を与えていることがほとんどですから、結局フードマイレージが高い食品です。


実際には、海外から日本に持ち込むまでの船や飛行機より
国内で流通する際のトラックなど自動車によるCO2排出が多いというデータがあるようです!



どっちにしろ、今住んでいる場所から出来るだけ近くてできたものを選ぶと、CO2の削減につながります。



もうスーパーで並んでしまっているから…とか言ってはフードマイレージの削減になりません、
市場で供給されているもの、販売されているものは結局消費者のニーズの鏡ですから・・・。
「選ばない」ことで、ニーズがない・少ないことを示さなくてはなりません。


地球温暖化による影響については
ここでは特に触れませんが、、、
きっと学校で習った通りです!



日本で原子力発電をまだまだすすめたい理由に、
おカネとか技術とか様々ありますが、
CO2排出量が少ない発電法だから、ということもあるそうです。



「地元のものを食べる、ということが、環境への配慮にも、エネルギー源を見直すことにもつながっているのね」
と、いうことで
私としましては「なるほど!」でしたので紹介した次第です!


そもそも牛のげっぷやらなにやらが出す「メタン」というやつが
二酸化炭素以上の温室効果ガスだ!とも言われておりますが…。
Oh…。
このあたりはメタンを使ったエネルギー技術でカバーされること期待…。


あっ話がそれますが、
牛の体温で発電する技術が研究されているらしいですよ!
(電力量ちょっとだけですが…)
牛の体に影響ない方法だといいなあ…!
牛の体温やゲップで発電、これからは牛力発電の時代が来るかも
http://energy-navi.com/%e9%a9%9a%e6%84%95%e3%81%ae-%e7%99%ba%e9%9b%bb%e6%96%b9%e6%b3%95-%ef%bc%81-%e3%83%88%e3%83%83%e3%83%975/#2

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すべて日本産、地元産のもので暮らす、というのも難しいでしょう。
適地適作で地域にあった作物を無理なくつくることは、地球環境や経済的なところからも重要なはず。
いろんなものが、どこにいても手に入るというせっかく豊かな時代なので。


豊かに暮らしたい贅沢な私は、
メキシコのアボガドとか、
エクアドルやらフィリピンのバナナ、あっコーヒーもよく買います。



でも、中国産にんにくもメンマも買わなくなったし、
お肉は外国産のものを買うのはやめました。

玉ねぎとかアスパラは絶対買いません。だって日本で食べられるもの・・・。
パプリカは・・・悩みます・・・。


特に雪の降る地方なんて冬場は作物とれませんので、
地産地消だけで食事するのは難しくても、せめて、

「まずは日本産のものから選ぶ」人が増えてくれたらいいな~。


おかげで我が家のエンゲル係数はきっと高いでしょうね!
いずれはお財布を気にせず、
良いもの、良いと思えるものを口にできるような、家計状況になれたらいいな~。
そして、そんな市場になってくれたらいいな~

と、思うワタシです。



最後までお読み頂き感謝です!
おまけにいろんな色でカワイイ仔牛ちゃんたちの写真を!!