2017年11月2日木曜日

日本・北海道の農業を学ぶべく遠い国からお客様がきてくださいました!


今年はハロウィンさぼってしまいました…
11/2の本日も牧草ラップロールはピヨちゃんのままです
^^;


本格的な冬になる前に新しいラップになっているといいな…!

さて、そんな何もしなかったハロウィンの10/31は、
井上牧場に一台のバスが来ていました。



JICA筑波さんの実施する中南米生活改善研修に参加する研修生のみなさまです。




正確には「生活改善アプローチを通じた持続的農村開発コース」、
中南米各国の行政職員の方々が参加されているそう。
JICA筑波内で行われている全部で5週間ほどの研修の内、
1週間は北海道内の各地を現地視察されているとのこと。



ご縁あって、その研修先の1つとして井上牧場まで来て頂けることとなりました。


コロンビアにボリビア、ドミニカ、パナマ、プエルトリコ、コスタリカにグアテマラ…
などなど、
本当に遠いところから、北海道のこんな僻地まで。



写真では伝わりにくいのですが、
この日、井上牧場付近はとても冷え込みまして…。
現地人の私ですらとても寒かったです。


コーヒー栽培できるほど暖かいところで暮らす皆様ですから、
北海道・道北の寒さにさぞ驚いてくれたことと思います。
みなさん完璧な防寒着でよかったです!


(学がなさすぎてこのあたりの国名を聞いて思いつくのがコーヒー…猛省です…。)


しかし天気の都合で足元が悪かったのはごめんなさいね…。


そんな寒空の下、悪路にも関わらず、
代表ヒデさんの話をとても熱心に聞いてくださり、
牛たちや牛舎を眺めながら
餌のことや飼育方法のことなど、
たくさんの質問をしてくださいました。


しかしなんと言語はすべてスペイン語です。
英語すらまともに話せない井上牧場の人々なのに、
ましてスペイン語とは…!
しかしもちろん通訳さんが一緒ですし、
研修を運営する方々もスペイン語を操っています…。
こちらは日本語だけでもちろん大丈夫なのですが^^;


「生活改善アプローチを通じた持続的農村開発コース」について、
JICAのサイトでは下記のように説明されています。


〝 JICA筑波では、戦後日本に導入された生活改善普及事業の政策・制度面、
生活改善活動の考え方や手法を学び、各国の農村開発に活かすことを目的として、

2005年から生活改善研修を実施してきており、帰国研修員総数は2015年度現在295名に上ります。”
※引用元:日本の戦後の「生活改善」を世界へ|独立行政法人国際協力機構



それから、自ら考えて能動的に農業をする、自立した農業従事者を育てたいという狙いがあるそう。


井上牧場はもともと、明治に高知県から樺太へ開拓のため移住し、
戦後北海道に引き上げてきたという経緯があります。


ここでは、牛たちの飼育方法や牧場経営についてよりも、
「井上牧場」の思想や方向性、取り組みについてご質問頂いたのが印象深かったです。


都市部の会社員から実家の牧場へUターンした私(次女)たち夫婦のことなども興味をもって頂けました。
若い人、仕事をしたいと思う人が農村を離れ都市部に集中していくのは、世界共通の現象なんだなあと改めて実感しました。



農村地域や農の近くで暮らしをする人が減っているのは、
それよりも都市での暮らしが良いと「思う」人が多いから。
それは「都市が良い」のではなく、
そう見えている人が多いだけのことだと思っています。
もっともっと、こんな暮らしが身近で、魅力的に感じられるような牧場としての在り方、
それを伝えていくことが必要ですよね~。



そしてこの度、遠く離れた中南米という国の皆様とお話ができ、
改めて学の無さを反省…。
各国の場所は、歴史的背景、現在の状況などなど、
改めて調べてみるとまずは教科書に載っていたことばかり。
対して理解もせずにテスト対策のために丸暗記したけれどすっかり忘れてしまっていた単語や文章は、
今ならきちんと飲み込むことができそう。



そしてもちろん、
スペイン語の前に、最低限の「英会話」を全く勉強していないことも反省…。
英語なんてできなくても普段の生活は困らないし、
今後は翻訳のシステムが進んで、語学ができなくても全世界の人たちと話せるようになるはず。
でも、せっかくお会いした言語も文化も異なる人たちが、
どんなことを考えて、どんな問題を抱えているのか、
難しい言葉がわからないばっかりに、
問いかけることもできないし、
理解もできないこと、
自分たちの考えや文化を伝えきれないことが
すごくもったいなく、もどかしい。



もっとちゃんと学校で勉強すればよかった…
だから大人は子供に「勉強しなさい」と言うんですね…笑


ところで国際交流とはかけ離れていると思われがちな農山村、過疎地域ですが、
実は結構そんな機会があります^^
その秘密はご近所のおじさまたちが利用する「WWOOF」という仕組み。


WWOOF JAPAN サイト↓


私もこの1年半で実は結構たくさんの外国の方とお会いしていて、
連絡をとるお友達もいたりします。
ここに来られる方たちは、当たり前のようにいくつもの言語を習得していて本当にスゴイ…。
こちらは本当に日本語で精いっぱいなのに…。
海外旅行にほとんど興味のない私にとって、
日常生活で英語を使う機会がくるなんて思っていなかったのに…。



その辺の個人的な所感もまたいずれブログに綴りたいと思います!


というわけで国際交流したいと考えている方にも
農業、農山村での暮らしオススメですよ、ふふふ^^


研修生の皆様、この度はお越し頂きありがとうございました!
日本語のみでのブログで恐縮です…。
何か少しでも、参考にして頂けることがあったら幸いです。


Gracias!
Por favor vengan a jugar de nuevo!!

※excite翻訳より…。


そしてかろうじて覚えたスペイン語は
「Delicioso」
「Papa」
この2つ…^^;


2017年10月25日水曜日

大雪の中の脱走事件は「食べ物ないぞ」のクレームかな?



10月23日にfacebookにて投稿しました大雪の次の日。
快晴です!
おかげで概ね雪は融けまして、景色はまた秋色に。
仔牛ちゃんもニッコリ(…?)。



10/23はこのとおり、
一面真っ白。
吹雪みたいなお天気でした~。

北海道の真冬は急に訪れます。
(今年の冬用長靴を調達しなくては…。そろそろ足元が大変なことに…。)




母さん牛たちは牛舎の中におりますが、
井上牧場の牛舎はこのように全開で風も雪も吹きさらし。
でもまあ、毎年のことなのでへっちゃらそうにしていました。


マイナス20度の冬を何度も越えられる牛さんたちですから、
10月の初雪の日なんてまだまだ大丈夫なのかもしれません。




5月に生まれたガンジーの双子姉妹は、
初めての雪を一緒に眺めていました~^^



と、雪の日の井上牧場を一回りしたところ、
なんだか様子がおかしい場面に遭遇。


道路に牛さんが…。



雪の重みで伝牧柵が下がってしまい、
放牧中の牛くんたち約5頭が脱走していました…!
完全に道路まできてしまっていますね…。


お昼休憩中だった代表ヒデさんを呼び出し
牛くんたちを誘導します。



ちなみにこの間、
脱走していない牛くんたちは
「ブォーーーン」と吠え続けていました…。


群れに異変があったことを牧場の人々に伝えようとしているのか。
脱走した牛たちに何か伝えようとしているのかはわかりませんが笑。


ですが、脱走牛たちも
途中、寄り道、道草を食べながらも
代表ヒデさんの行く方向へきちんとついていき。



ひとまず全頭を放牧地へ戻すことに成功。
良かった良かった~。


急な大雪で放牧地が覆われてしまい、
食べるものがなくなってしまっていたので、
お腹が空いていたのも理由だと思われます^^;


何か言いたいことがありそう。↓↓


というわけで、
放牧地へ食事(牧草ロール)を運ぶことに~。



牛くんたちが集まってきました!



食べるものあってよかったね~!



牧草を運ぶジョブサンにみんなが集まる中、
ロールラップのごみを片付ける牧場作業員にからむ牛くんもいます。



というわけで大雪の中の脱走事件は解決しました~。


脱走事件、面倒ですがイレギュラーな出来事はブログやfacebookネタになるのでワクワクしてしまう野次馬な私…。
牧場の人たちすみません…(笑)。


加えて
「できればもう少し天気のいい日だとカメラ濡れないし温かいし取材しやすいのに…。」
という大変自分勝手なことを思っている次第。
ふふふふ。


とはいえ絶対に長い北海道の冬、
もう少しでも雪の無い日が続いてくれるといいな~!!



2017年10月1日日曜日

ガンジー母さんの出産!(心理テストもあるよ!)



なんだか朝晩ずいぶん冷え込むな~と思っていたら、もう10月ですね!
井上牧場のあります北海道滝上町でも、
9月29日に氷点下を記録しています。
と、こんな話をすると、
「北海道(特に道北)には住めない」
「冬は行きたくない」
なんて言われてしまうのですが大丈夫です。
人間住んでますからね~
牛さんたちもちゃんと越冬しますしね!





今年から始めていたお母さん牛たちの放牧は、
放牧地の草が足りなくなってきたので中断しまして、



お母さん牛たちの放牧地でオス牛くんたちや、
育成中の女の子牛ちゃんたちが過ごしていました~。


井上牧場では数十haの畑を使っておりますが、
車で移動した先で使う畑も多く、
牧場近くにあって放牧地として使えるのはせいぜい20haくらい。
現在使っているのも12haくらいです。


乳牛を飼育するには1頭あたり1haの牧草地(地域にもよりますが)が目安、
とも言われています。


そのため、
搾乳牛70頭ちょい、
仔牛~育成牛50頭くらい、
そこにサンクスビーフなる男の子牛10数頭が暮らす井上牧場では、
どうしても手狭になってしまうという実情があります。



近年、酪農・畜産業界では放牧という飼育方法が改めて注目されている動きはありますが、
なかなかすぐには切り替えることができない理由の1つに、
牧草地(放牧地・採草地)の規模も挙げられるようです。


それでも、緑の上でのびのびと暮らす牛たちを見るのがとても好きなので、
少しずつでも〝放牧”が再度広まってくれたらいいなあと願っております~。




そして先月9月、
放牧地ではないですが、
緑の上で出産したお母さん牛が1頭。




ここは育成&分娩用牛舎と、パーラーのあります搾乳牛用牛舎の間のスペースです。
草(…雑草?)が生えておりまして、
ちょっとした運動場?お散歩ブース?として活用しています。


予定日が過ぎてもなかなかお産してくれないので、
2週間くらい?ここで過ごしていました~。
そして無事、2週間くらい?予定日が過ぎてましたが無事に出産。
(ちなみにこの方は、冒頭のカレンダー10月のイラストのモデルです~。
ガンジーですよ~。)



なかなか産んでくれない彼女でしたが、
9/22夕方頃、無事に野外出産。
人間の世界でもいろんなお産方法を選べますし、
牛さんだって野外での出産があったっていいですよね~。


そしてその様子にちょうど立ち会うことができたので、
撮影した動画を1分半ほどにまとめてみました~。
仔牛ちゃんの前足が出てるのを見つけてから
15分~くらいの内の出来事です~。




途中で牧場作業員1年目のお手伝いが入ります。
どうでしょう、上手に介抱できてるんでしょうかコレ…。


でもその後も母子ともに元気そうなので、
よかった!ということにしましょう~。



そういえば、とある心理テストがあるのですがご存知でしょうか。
(いくつかパターンがあるようですが、
ここでは月曜から夜更かしという番組で紹介されていたものを使わせて頂きます^^)



「あなたは5匹の動物ととても長い旅をしています。


5匹の動物は
「ロバ」、
「ネコ」、
「オオカミ」、
「ウシ」、
「タヌキ」です。

仲良く旅をしていましたが、
旅の途中でさまざまなピンチに遭遇し、
その度、1匹ずつお別れをしなければならなくなります。


あなたならどの動物から別れますか?
その順番と、理由を考えてみてください。」






いいですか??
考えました???



カワイイから牛さん残します??
とても大きくなりますよ??笑



え~ご存知の方もいらっしゃるでしょうし、
何となくお察しの方もいるでしょうけれども、



それぞれの動物は別の物事を象徴しており、
手放す順番は
「本当に困ったときに捨てるもの」の順番。
「自分が何を一番大事にしているか」がわかる心理テストでした~。



それぞれの動物が象徴するのは、


ロバ…仕事
ネコ…恋人
オオカミ…プライド
タヌキ…友達



ではウシは何かといいますと、
この番組内では「お金」とされていました。
また別のパターンの場合は「食」だったりします。



※心理テストについてはこちらのサイトを参考にさせて頂きました~
https://matome.naver.jp/odai/2149005862379306401



何気なく、この選択肢たちから残したい動物を考えましたけれども、
牛さんがお金を象徴しているとは思わず。
でもよく考えたらそのとおり。


牛さんから頂くお乳やお肉は、
生きていこうとする人たち誰にとっても価値のあるもの。


牧場に生まれた私にとっては、
それはもうもちろん、
無事にいい大人になれたのは
まさしく、ダイレクトに、牛たちのおかげです。
井上牧場にはいませんが、
豚さんやら鶏さんやらもそう。
〝家畜”と呼ばれる動物たちはほんとに「スゴイ」んですよ~。




ちなみに私が最後まで残したのはネコです。
ネコくらいなら養えそうだし、
一人じゃ生きられなさそうだからです。
(一方私の夫はネコを最初に手放し、オオカミを最後まで残すと回答しました。
なんということでしょう…。)



2017年9月7日木曜日

9/9(土)12:00頃より、1493号のお肉を販売します^^

 

9月です。
すっかり涼しくなりましたね~!
ここ数日はお天気の日が続いていて日中とても暖かいですが、
朝晩の冷え込みはもちろん秋…。
もう夏は終わってしまったんですね~!


そんな秋の始まり。
いつも大変お世話になっている、
Beggars Harlem のボス親子が遊びにきてくれました!

※ボスのこの写真は娘ちゃんが撮影してくれたもの^^



かわいい牧場お手伝いさんがきてくれました~^^♪


いつも使って頂くサンクスビーフの元になる牛くんたちに会ったり、
牧場で過ごしてもらったり、
滝上という土地のパワーを感じてくださったり。
濃厚な時間を過ごして頂けたようで嬉しく思います!


夜は農村地域の象徴的建物のひとつである「D型」にて、
サンクスビーフの焼肉会!


なんとお肉をさばいてくれたのはベガーズのボス、近藤さん!!
お休みで来てくれたのに働かせてしまいました…笑





外で焼肉、BBQというとついつい炭火でガンガン焼いてしまいがちですが、
やっぱり遠火でじっくり焼くのが美味しいそうで、
急遽、そこらへんに転がっていた鉄網を折り曲げて高さだし。


肩ロース、ともバラ、ほほなんかを味見したのですが、どれも美味しい…。



おかげでいつものテキトーなBBQが美味しい炭火焼肉屋さんへ早変わりでした!
出張Beggars Harlem、ありがとうございました~^^!


そして嬉しかったのが、娘さん。
牧場にきてくれたのはいいけれど、実は動物全般苦手だったようで、
最初は大きな牛たちに怯えっぱなし。


それなのに、牧場作業を見学したり、この場所で過ごしている内に、牛のことが大好きになってくれたよう^^
(大嫌いだった虫まで、少し触れるようになったね!)


到着した日の夕方の作業だけでなく、
次の日も早起きして仔牛のお世話まで、終始楽しそうにお手伝いしてくれました~。


井上牧場を出発する最後の最後まで、
牛舎周りをお散歩したり、
牛たちに草をあげてみたり。
「もっと牛に触りたかった~」と名残り惜しそうにしていたのが印象的。



札幌という大きな街で育った9歳の女の子が、
たった1日でも、農村、牧場で過ごしたことで何か変化する気持ちがあったこと、
とても嬉しく思っています^^
また遊びにきてくださいね♪
私たちもステーキ食べにいきます!!



と、いうわけで本題です。
ここ2カ月ほど、ベガーズハーレムさんで提供頂いていた
「1493号」のお肉について、
今週末に冷凍の小分けブロックの販売を始めたいと思います^^




彼の個体識別番号は
「1388514938」ばん。
(耳標に大きく表示される4桁は1493!)


2014年12月生まれ。ブラウンスイスの雄牛くんです。
屠畜は7月18日だったので、
月齢31か月の牛くんでした~。




牛肉の個体識別番号については、
誰でも以下サイトから確認できます^^
スーパーで購入できる牛肉でも全てにこの10桁の数字が記載されているので、
いつも食べている牛さんの素性を調べてみるのも面白いですよ♪

 https://www.id.nlbc.go.jp/top.html?pc



と、いうわけで
この彼のお肉を購入希望される方を募集します^^


9月9日(土)、12時頃に井上牧場サイト内にて
【お肉のご注文】ページを公開しますので、
希望のお肉をカートに入れてご注文くださいませ。

ご購入の際は、サイト内に記載しております注意事項をよくご確認頂けたら幸いです!


井上牧場サイト:サンクスビーフのこと
https://www.inouemilkfarm.com/



今回もせっかくなので、1493号の写真を公開しておきたいと思います。



「ブラウンスイス」は毛色が2~3色あるのかな~と思っていて(…元々交雑種だからなのかな…?)
1493の彼は濃いめの茶色、
それに対比するような真っ白の「糊口」が印象的です!




こう写真を見ていると、
前髪(私たちはこう呼んでいます…)が少なめで、
角のとこだけ茶髪な感じですね!



牛たちの「前髪」も、
みんなそれぞれ違って個性のある部分。
全身と毛色が違っていたり、
バクハツしてたり(笑)、
注目してみると面白いんですよ~。




こちら↓は屠畜場に出発する前日の様子。
放牧場から、面倒をかけることなく素直に戻ってきたそう~。


その他、放牧場にいた1歳頃の女の子牛たちも一緒に牛舎へ戻ってきていました~。ハーレム!


屠畜場へ向かうトラックのお迎えは、
必ずしも時間が決まっていません。
なので、私はだいたい出発の前日に挨拶をしておきます。


(牛舎付近で待機していれば当日のお見送りもできるのですが、まだまだ未熟な私はお見送りは苦手なので、たまたま出くわさない限りお見送りはしていません…。)


牛舎に帰ると乾草ばかりなので、
クローバーのブーケをプレゼント。




美味しそうに食べてくれました~^^

(この白いところがプニプニで好きです。)





そう、つい最近の出張ベガーズさんで焼肉したときのお肉も彼のものでした~。
とっても美味しかったです、感謝。



1年中草を食べ、
健康で優しく育ってくれた1493号のお肉、
大切に美味しく食べて頂けたら幸いです^^