2017年11月5日日曜日

2017/11/8(水)18:00頃より1505号のお肉を販売します^^



さて、今週水曜日11月8日、18:00頃から
サンクスビーフ、小分けブロック(冷凍)の販売を予定しています!


いつもの通り、
時間になりましたら井上牧場サイト内にご注文ページを公開しますので、
ご希望の部位、量のものをカートに入れてご注文ください^^



ご注文の際は、
配送についてやお支払い方法についてなど、
あらかじめご確認をお願い致します!
井上牧場サイト サンクスビーフ販売情報  
にてご案内中です^^



今回はももやバラ、スネ、肩ロースの一部などを販売予定です、
詳細の公開まで今しばらくお待ちください!




井上牧場のサンクスビーフは、
乳牛として育てているブラウンスイス(たまにガンジー)のお母さん牛から生まれてくる雄牛くんのお肉です。



今現在多く流通している「一般的な牛肉」は、
穀物飼料を多く与えたり、
あまり運動させないようにするなどして、
早く大きく育てられた、
つまり「肥育」された牛さんのお肉です。



井上牧場のサンクスビーフはこの育て方とは全く逆で、
1年の半分を放牧地で過ごし、たくさん運動します。
生後3~6ヶ月程度経って、
ある程度体が大きくなった後は草だけを食べています。


(でも実は、ごく稀に脱走したときや、牛舎で過ごしている間なんかに、
お母さん牛や仔牛たち用の穀物飼料を味見してしまうことがある者も、たまにいます…!
この辺はすみません、、、ご愛嬌でお願いします…!!^^;)


そのため、サンクスビーフは「放牧牛」、
「グラスフェッドビーフ」と言う牛肉のカテゴリに属しています。
ここ最近は、
赤身主体の健康に良い肉質であることや、
アニマルウェルフェアに考慮した飼育方法であることなんかを背景に、
放牧牛・グラスフェッドビーフの認知度が上がってきたようで、
井上牧場のサンクスビーフを知って問い合わせくださる方も増えてきました。



とてもありがたいです^^



だけど、井上牧場としましては、
サンクスビーフが「放牧牛」や「グラスフェッドビーフ」であること以上に、
「サンクスビーフを販売している井上牧場がどんな牧場なのか」
「どんな場所でどんな風に育ったどんな牛さんのお肉なのか」



を知って、食べてもらえることが理想だったりします^^


なのでこのブログでは、
今週から販売する「1388515056」(通称1505ばん)という牛くんのことを紹介させて頂きますね~!





この記事内で先ほどから使用しております牛くんの写真はすべて、
今回のお肉を頂いた1505くんが写っているもの。



鼻と口の周りはきれいに白い糊口で、
目はあんまり大きくないけどキリっとしてて、
いい顔をしていると思います!
無口で、のそのそっとしている牛くんです。



個体識別情報検索サービス1388515056を検索してみると…




https://www.id.nlbc.go.jp/top.html?pc

2015年4月1日に生まれ、
2017年9月22日に屠畜されていることがわかります。



生後概ね30ヵ月、といったところ。



そしてこの方、
井上牧場サイトのトップページにも登場しています。

https://www.inouemilkfarm.com/

©2015 Ichinomiya Naoko



だいたい生後2か月頃の1505ばんです。


そして下↓が、30ヵ月弱の頃の彼。



全然色が違いますね!
めちゃくちゃでかいし…!!



ちなみにホームページで使っている2ヵ月頃の写真は、地球の歩き方/札幌特派員をはじめ、
フォトライターとして活動されている市之宮直子さんが撮影くださったものです。
どうりでキレイな写真です…!誠に感謝です^^



そのときの様子は、
2015年6月4日のブログ「井上牧場に行ってきました!写真撮影にご協力頂きました!!」
でも報告しています^^


2015/6/4 ブログ
https://inouemilkfarm.blogspot.jp/2015/06/blog-post.html

地球の歩き方 札幌特派員ブログ
https://tokuhain.arukikata.co.jp/sapporo/


カワイイときにキレイな写真を撮ってもらえてラッキーだったね~^^



©2015 Ichinomiya Naoko



井上牧場サイト、ブログを始めてから3年
実際に井上牧場の近くで暮らして自分で写真を撮り始めて1年半になります。



撮影した写真は、判別できるものは耳標の番号毎にフォルダに分けています。
フォルダの数は200個くらいになりました。
井上さんちで200頭以上の牛さんに出会ったということですね~。
(ちなみに、たくさん写真がある子もいれば、全くない子もいたりでバラつきがすごいです…!
どうしても目立つ子ばっかり撮ってしまうんですよね~。。)




今井上牧場にいる牛たちの中でも、
小さい頃から今までの成長ぶりを追える子が増えてきました~。



昨年、2016年の5月。
放牧開始前。
まだあどけない感じがあります^^


こっちは2016年8月。



そして去年の12月。
悲しいことに今はもういない先輩牛くんと一緒に写っているものです。
今年は出番がきてしまったね~^^;




というわけで、この写真に写る3頭はみんなもう世界にはいません。
私たちの血肉になって、私たちの命を今日まで生かしてくれています。



ちなみに1505のお母さんは、1309ばん。
今も現役で井上牧場で働いてくれています!




これは、番号1番違いの1506ばんと並んでいる写真↓。
今年の4月。放牧前で、牛舎内で雪解けを待っているところです。





1506ばんは2015年4月7日生まれ、
1505ばんとはたった6日違い。
生まれたときからずっと一緒に過ごしてきた2頭です。



これ↓はちょうど昨年11月の写真です^^
一緒に写っているのは1517ばんの男の子ガンジー。
まだまだ体つきが小さいですね~。




1年経ったら顔も体もめちゃくちゃでかくなってました…。
(ガンジーちゃんは大きくなるにつれどんどんブスに…笑)




そんなこんなで、彼にも「出荷」の日が訪れます。
いつも通り、お迎えのトラックが来る前日には1頭だけ放牧場から牛舎付近へ連れてきていました。
この日から、いつもの仲間たちとはお別れです。



お迎えのトラックは何時にくるかハッキリはわからないので
私は毎度、
前日には一応挨拶(…?)を済ませます。



次の日牧場へ顔をだしたとき、
もういなくても悲しいけれど、少しホッとします。
最後の見送りの場面に遭遇するとより悲しくなってしまうので、
トラックに乗っていくところを見送りするのが苦手だからです^^;
ずるいな~。



でも、
この1505ばんの出発の日はなんとお迎えのタイミングに遭遇しまして、、、。
久しぶりに牛くんのお見送りをしました~。



大きな顔に「もくし」といわれるロープをつけて、
トラックに乗り込むよう引っ張ったり、押したりして誘導します。




サンクスビーフとなる牛くんの中には、
あまり抵抗することなくすんなりとトラックに乗り込む子も結構いるそうですが、
1505ばんはやっぱり行きたくなかったみたい。
そりゃそうか~





踏ん張って耐えながらも、
しょうがないので乗っていきました~。




別牧場からきた先客さんと乗り合わせです。
こちらは引退するお母さん牛さんのようでした、
行先は同じ屠畜場です。



こうして彼は井上牧場を出発しまして、
今はお肉として帰ってきています。


10月以降から11月現在に
札幌のBeggars Harlemさん、
草加のOsteria Braさんで登場しているのは彼のお肉でしたので、
もう食べている方もいらっしゃることでしょう~^^




普段は何気なく食事している方もいるかもしれません。
でも、その食事がここに来た背景に少し想いをよせてみると
いつもの食事、ただの食事が
すごく大切に、
美味しく感じられますよ~^^


サンクスビーフを通して、
そんな素敵な食事の時間を過ごしてもらえたら嬉しいです!



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