※冒頭の写真は、今回販売するサンクスビーフ、1594ばんです^^
2019年、
「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします!」
も言わないうちに、なんともう2月ですね…!
↓こちらは今年の井上牧場年賀状イラスト、
まさかの花札モチーフでとてもかわいい。
と、いうわけで2019年もよろしくお願いします…!
今年初ブログですので近況もお伝えしておきますね!
北海道全域で、雪の少なかった今冬ですが、
1月に入って何度か大雪もありまして、
無事(…?)例年通りの、冬らしい風景に落ち着いています。
これは1月最大の大雪の日の我が家(ブログ書いている牧場の次女今年33歳)前の様子。
我が家敷地内に誰も入ってこれないし、
車は絶対に動かせないし、
完全に隔離されている状況です、災害レベルです。
北海道の豪雪地帯は厳しい…。
でも普段から毎日家を出る習慣がなく、食べ物や灯油は備蓄があるので、
2~3日なら問題なくこのまま過ごすことも可能でした。
でもこの日の夜には
終日の除雪作業で疲れきっている井上牧場のひとびとが
牧場敷地内除雪用のでっかい重機で救助にきてくれて、無事開通。
↓でっかい重機がコレ。
こんなのが各酪農家に最低1台あって、
(百姓が貴族と呼ばれる所以のひとつですね)
牧場敷地内はもちろん自宅付近の雪かき時に活躍します。
これにあやかって、井上牧場とは別の家に暮らす私も、
雪かきをほとんどすることなく、冬を過ごすことができます。
住人の少ない過疎地域は基本、自治。
農家のひとたちの存在、助け合いが暮らしを維持してくれてます。
おかげで非農家のひとたちも、
そう苦労することなくこの地域に住まうことができていると思います。
まじでありがとう、牧場のひとたち…!!
さて、そんな厳しい冬、
もちろん牛たちも引き続き元気です!
(手前のガンジーちゃんはハゲハゲであんまり元気なさそうだけど…)
寒さに弱い仔牛ちゃんたちはベコジャンを着たり、
ネックウォーマーをつけたりして防寒しています。
この時期の仔牛たちは特にかわいく見えます^^
↓中には凍傷になってしまった耳をカバーするほっかむり仔牛ちゃんも…
かわいそうだけどかわいい…
↓いっとき、寒さが続くので試験的に日中の「おやつミルク」を導入したときの仔牛ちゃんの様子。
とっても満足気でかわいいのでここで写真紹介^^
すーごく満足気でかわいいですね…!
おやつミルク期間、仔牛ちゃんたちはとっても嬉しそうでした~^^
さて、今日の本題は今年最初の、サンクスビーフ販売についてのご案内です^^
今回は2018年最後にお肉になってもらった、1594ばんのお肉。
2月7日(木)18:00頃~より、
井上牧場サイト内「お肉のご注文」ページを公開しますので
ご希望の部位・量をカートに入れてご注文ください!
すべて冷凍ブロック、お支払いは納品後の銀行振込をお願いしております。
ご注文を頂いたのち、
在庫の確保などを手作業で行っている都合で
カートに入れて決定後も品切れのため変更やキャンセルをお願いすることがあるなど、
いくつか事前にお願いや、ご理解頂きたいことがあります。
ご購入を検討頂いている方は
詳細について
サイトや当ブログや
facebookページなど、チェック頂けたら幸いです♪
今回は、ステーキ用にも使いやすい
リブロースやサーロインも結構な数用意しています!
また、いつものとおり肩バラ、スネも300~600gと使いやすい量でたくさん用意があります。
焼くだけではうまく調理しにくい部位ではありますが、
じっくり煮込むと柔らかく、旨みたっぷりで美味しく仕上がります^^
「牛肉」くさすぎない感じが良いところだな~というのが最近の感想。
個人的な最近のブームは、
筋っぽいところとかクズのお肉をトマトとワインで煮込むのと、スパイスカレー。
たぶん、1.5㎏~2㎏分くらいのお肉で一気に大量に作るとゆっくり火が入って柔らかく仕上がる気がします。
ストーブの上に置いておくだけでじっくり加熱になるのも北国の良いところ~。
バラもスネも結構お手頃価格で味わい深い部位なので、
お気軽に使ってみてくださいね~^^
さて、1594ばんのことをもう少し紹介しておきます!
個体識別番号は、1429115948 ばん。
耳標に大きく書かれている4桁が 1594 なので、
彼のことを 1594ばんと呼ぶこととしています。
2016年の7月生まれ、
ブラウンスイスの雄牛くんです。
これを書いております牧場の次女(今年後厄の32歳)が、
現在牧場作業員の夫と一緒にここらへんに戻ってきてから生まれています。
↑生後4か月くらいの頃と思います、結構いい体格している!
この「個体識別番号」を、
個体識別番号情報検索サービス で検索すると、
その牛さんの生まれた日、種類、性別、お母さん牛の番号、
生まれた牧場、移動した牧場、最後の日、なんかがわかります。
このサービス、この前のほんまでっかTVでも言及されてたけど、
面白いのでぜひ見てみてほしい^^
スーパーで買う牛肉にも、ちゃんと記載されているんですよ~。
https://www.id.nlbc.go.jp/
ちなみにこちら↓は1594のお母さん牛。
お母さん牛ももちろん、井上牧場うまれ井上牧場育ちでしたが、
昨年の2月には出ていってしまっていました。
全身が茶色っぽいブラウンスイス(2世代くらいかな?)です、
1594ばんとはかなり毛色が違いますね!
ちなみに同じお母さんから生まれたお姉さん牛、1484ばんは健在です^^
ブラウンスイスらしい全身で、前髪の感じも1594とよく似ていますね!
彼女は2017年秋に出産して以降、
なかなか受胎しないまま今も搾乳させてくれています。
何度も人工授精や、受精卵移植など繰り返しているようですが、
なかな「とまらない」みたいです。
1日15ℓほどと少ない乳量ですが、量や乳質も維持しているのは救いなのかもしれません。
まだまだ若いお母さん牛ですからね~。
頑張ってほしい、と願いつつも、繁殖能力の低い血統、などの可能性もふまえると、
牧場の判断は難しくなってくるかもしれませんね。
この後の彼女のことも、見守っていきたいです!
さて、1594ばんの紹介に戻りましょう。
こちらは3か月頃。
お隣の1616ばんも雄のガンジーで、うまれてすぐくらいの頃かな。
全然大きさが違いますね!
↓右から2番目が1594ばん。
一番左が1616のガンジーくん。
一緒に並んだ写真を探してみたのですが、
この2頭はちょっとグループが違うのかもしれません、
たくさん写真があるのに2頭で並んだ写真は見つけられなかったな~。
1594ばんはブラウンスイスらしい色合いで、
前髪の両端が白っぽいのが特徴です。
角が全然残ってなくて、頭の形が丸いです!
↓これは8か月頃の1594ばん。
まだまだこどもっぽさが残っていますね!
角もしっかり残ってます。
最後のときにはまん丸の頭になっていたのは、ちょっと大きくなってから角切りしているからかもしれませんね~。
こうして振り返っていると、
1594ばんは末っ子気質の甘えん坊タイプだったかもしれません。
↓去年の6月頃、屠畜前の1549ばんにぴったりついていく1594ばん。
(半年前なのに随分小さく見えるなあ…)
放牧地に入るとちゃんと挨拶にきてくれます。
みんなで川にいくときも、
川遊びを楽しむ牛たちに対してこっちが気になって仕方ない彼。
人間が気になっちゃう彼。
距離が近いなあ…
懐っこくてかわいらしい性格だったんだろうな~という感じです。
まあ、だいたいみんななつっこくていい子たちなんですけどね!
屠畜前の12月には、すっかり大きく育ってくれました。
それからコレ↓は、
昨年6月に
家畜写真家のAKAPPLEさんが撮ってくれた1594ばんの写真^^
あのね、実は、いろいろあってグラスフェッドビーフとしてよくないものを食べているシーンなのですが…
いい顔しているので紹介しておきます。
放牧場内で移動させたくて、
「致し方なく」、おやつとして穀物の残りかすをあげているところです。
井上牧場では普段、搾乳中のお母さん牛たちへ地域内の食品工場から頂く残り物を飼料に混ぜています。
(加工品として地域内で生産されたカボチャ、とうもろこし、にんじんなどの残りものです!)
これで1594ばんのお肉が実は生後半年以降「草しか絶対食べない100%グラスフェッドビーフ!」ではない、ことがばれてしまうのですが…。
牧場内を脱走してしまったときには、
搾乳牛たちの牛舎に入ってこういったものを口にしてしまうこともあるので、
井上牧場の環境として"100%グラスフェッド”を謳うのは難しいのが正直なところ。
そして牛たちは甘いものが好きなので、この表情。
ゆるゆるの井上牧場なので、
「まあだいたい99.9%、自家放牧地の草しか食べていない」牛さんのお肉、
として理解、選んでもらえたらありがたいです^^
そんな1594ばんのお肉、
また美味しくみなさまに食べてもらえることを願って^^
どうぞよろしくお願い致します!
2/7の夕方まで、いましばらくお待ちください♪
井上牧場サイト