2017年10月1日日曜日

ガンジー母さんの出産!(心理テストもあるよ!)



なんだか朝晩ずいぶん冷え込むな~と思っていたら、もう10月ですね!
井上牧場のあります北海道滝上町でも、
9月29日に氷点下を記録しています。
と、こんな話をすると、
「北海道(特に道北)には住めない」
「冬は行きたくない」
なんて言われてしまうのですが大丈夫です。
人間住んでますからね~
牛さんたちもちゃんと越冬しますしね!





今年から始めていたお母さん牛たちの放牧は、
放牧地の草が足りなくなってきたので中断しまして、



お母さん牛たちの放牧地でオス牛くんたちや、
育成中の女の子牛ちゃんたちが過ごしていました~。


井上牧場では数十haの畑を使っておりますが、
車で移動した先で使う畑も多く、
牧場近くにあって放牧地として使えるのはせいぜい20haくらい。
現在使っているのも12haくらいです。


乳牛を飼育するには1頭あたり1haの牧草地(地域にもよりますが)が目安、
とも言われています。


そのため、
搾乳牛70頭ちょい、
仔牛~育成牛50頭くらい、
そこにサンクスビーフなる男の子牛10数頭が暮らす井上牧場では、
どうしても手狭になってしまうという実情があります。



近年、酪農・畜産業界では放牧という飼育方法が改めて注目されている動きはありますが、
なかなかすぐには切り替えることができない理由の1つに、
牧草地(放牧地・採草地)の規模も挙げられるようです。


それでも、緑の上でのびのびと暮らす牛たちを見るのがとても好きなので、
少しずつでも〝放牧”が再度広まってくれたらいいなあと願っております~。




そして先月9月、
放牧地ではないですが、
緑の上で出産したお母さん牛が1頭。




ここは育成&分娩用牛舎と、パーラーのあります搾乳牛用牛舎の間のスペースです。
草(…雑草?)が生えておりまして、
ちょっとした運動場?お散歩ブース?として活用しています。


予定日が過ぎてもなかなかお産してくれないので、
2週間くらい?ここで過ごしていました~。
そして無事、2週間くらい?予定日が過ぎてましたが無事に出産。
(ちなみにこの方は、冒頭のカレンダー10月のイラストのモデルです~。
ガンジーですよ~。)



なかなか産んでくれない彼女でしたが、
9/22夕方頃、無事に野外出産。
人間の世界でもいろんなお産方法を選べますし、
牛さんだって野外での出産があったっていいですよね~。


そしてその様子にちょうど立ち会うことができたので、
撮影した動画を1分半ほどにまとめてみました~。
仔牛ちゃんの前足が出てるのを見つけてから
15分~くらいの内の出来事です~。




途中で牧場作業員1年目のお手伝いが入ります。
どうでしょう、上手に介抱できてるんでしょうかコレ…。


でもその後も母子ともに元気そうなので、
よかった!ということにしましょう~。



そういえば、とある心理テストがあるのですがご存知でしょうか。
(いくつかパターンがあるようですが、
ここでは月曜から夜更かしという番組で紹介されていたものを使わせて頂きます^^)



「あなたは5匹の動物ととても長い旅をしています。


5匹の動物は
「ロバ」、
「ネコ」、
「オオカミ」、
「ウシ」、
「タヌキ」です。

仲良く旅をしていましたが、
旅の途中でさまざまなピンチに遭遇し、
その度、1匹ずつお別れをしなければならなくなります。


あなたならどの動物から別れますか?
その順番と、理由を考えてみてください。」






いいですか??
考えました???



カワイイから牛さん残します??
とても大きくなりますよ??笑



え~ご存知の方もいらっしゃるでしょうし、
何となくお察しの方もいるでしょうけれども、



それぞれの動物は別の物事を象徴しており、
手放す順番は
「本当に困ったときに捨てるもの」の順番。
「自分が何を一番大事にしているか」がわかる心理テストでした~。



それぞれの動物が象徴するのは、


ロバ…仕事
ネコ…恋人
オオカミ…プライド
タヌキ…友達



ではウシは何かといいますと、
この番組内では「お金」とされていました。
また別のパターンの場合は「食」だったりします。



※心理テストについてはこちらのサイトを参考にさせて頂きました~
https://matome.naver.jp/odai/2149005862379306401



何気なく、この選択肢たちから残したい動物を考えましたけれども、
牛さんがお金を象徴しているとは思わず。
でもよく考えたらそのとおり。


牛さんから頂くお乳やお肉は、
生きていこうとする人たち誰にとっても価値のあるもの。


牧場に生まれた私にとっては、
それはもうもちろん、
無事にいい大人になれたのは
まさしく、ダイレクトに、牛たちのおかげです。
井上牧場にはいませんが、
豚さんやら鶏さんやらもそう。
〝家畜”と呼ばれる動物たちはほんとに「スゴイ」んですよ~。




ちなみに私が最後まで残したのはネコです。
ネコくらいなら養えそうだし、
一人じゃ生きられなさそうだからです。
(一方私の夫はネコを最初に手放し、オオカミを最後まで残すと回答しました。
なんということでしょう…。)



2017年9月7日木曜日

9/9(土)12:00頃より、1493号のお肉を販売します^^

 

9月です。
すっかり涼しくなりましたね~!
ここ数日はお天気の日が続いていて日中とても暖かいですが、
朝晩の冷え込みはもちろん秋…。
もう夏は終わってしまったんですね~!


そんな秋の始まり。
いつも大変お世話になっている、
Beggars Harlem のボス親子が遊びにきてくれました!

※ボスのこの写真は娘ちゃんが撮影してくれたもの^^



かわいい牧場お手伝いさんがきてくれました~^^♪


いつも使って頂くサンクスビーフの元になる牛くんたちに会ったり、
牧場で過ごしてもらったり、
滝上という土地のパワーを感じてくださったり。
濃厚な時間を過ごして頂けたようで嬉しく思います!


夜は農村地域の象徴的建物のひとつである「D型」にて、
サンクスビーフの焼肉会!


なんとお肉をさばいてくれたのはベガーズのボス、近藤さん!!
お休みで来てくれたのに働かせてしまいました…笑





外で焼肉、BBQというとついつい炭火でガンガン焼いてしまいがちですが、
やっぱり遠火でじっくり焼くのが美味しいそうで、
急遽、そこらへんに転がっていた鉄網を折り曲げて高さだし。


肩ロース、ともバラ、ほほなんかを味見したのですが、どれも美味しい…。



おかげでいつものテキトーなBBQが美味しい炭火焼肉屋さんへ早変わりでした
出張Beggars Harlem、ありがとうございました~^^!


そして嬉しかったのが、娘さん。
牧場にきてくれたのはいいけれど、実は動物全般苦手だったようで、
最初は大きな牛たちに怯えっぱなし。


それなのに、牧場作業を見学したり、この場所で過ごしている内に、牛のことが大好きになってくれたよう^^
(大嫌いだった虫まで、少し触れるようになったね!)


到着した日の夕方の作業だけでなく、
次の日も早起きして仔牛のお世話まで、終始楽しそうにお手伝いしてくれました~。


井上牧場を出発する最後の最後まで、
牛舎周りをお散歩したり、
牛たちに草をあげてみたり。
「もっと牛に触りたかった~」と名残り惜しそうにしていたのが印象的。



札幌という大きな街で育った9歳の女の子が、
たった1日でも、農村、牧場で過ごしたことで何か変化する気持ちがあったこと、
とても嬉しく思っています^^
また遊びにきてくださいね♪
私たちもステーキ食べにいきます!!



と、いうわけで本題です。
ここ2カ月ほど、ベガーズハーレムさんで提供頂いていた
「1493号」のお肉について、
今週末に冷凍の小分けブロックの販売を始めたいと思います^^




彼の個体識別番号は
「1388514938」ばん。
(耳標に大きく表示される4桁は1493!)


2014年12月生まれ。ブラウンスイスの雄牛くんです。
屠畜は7月18日だったので、
月齢31か月の牛くんでした~。




牛肉の個体識別番号については、
誰でも以下サイトから確認できます^^
スーパーで購入できる牛肉でも全てにこの10桁の数字が記載されているので、
いつも食べている牛さんの素性を調べてみるのも面白いですよ♪

 https://www.id.nlbc.go.jp/top.html?pc



と、いうわけで
この彼のお肉を購入希望される方を募集します^^


9月9日(土)、12時頃に井上牧場サイト内にて
【お肉のご注文】ページを公開しますので、
希望のお肉をカートに入れてご注文くださいませ。

ご購入の際は、サイト内に記載しております注意事項をよくご確認頂けたら幸いです!


井上牧場サイト:サンクスビーフのこと
https://www.inouemilkfarm.com/



今回もせっかくなので、1493号の写真を公開しておきたいと思います。



「ブラウンスイス」は毛色が2~3色あるのかな~と思っていて(…元々交雑種だからなのかな…?)
1493の彼は濃いめの茶色、
それに対比するような真っ白の「糊口」が印象的です!




こう写真を見ていると、
前髪(私たちはこう呼んでいます…)が少なめで、
角のとこだけ茶髪な感じですね!



牛たちの「前髪」も、
みんなそれぞれ違って個性のある部分。
全身と毛色が違っていたり、
バクハツしてたり(笑)、
注目してみると面白いんですよ~。




こちら↓は屠畜場に出発する前日の様子。
放牧場から、面倒をかけることなく素直に戻ってきたそう~。


その他、放牧場にいた1歳頃の女の子牛たちも一緒に牛舎へ戻ってきていました~。ハーレム!


屠畜場へ向かうトラックのお迎えは、
必ずしも時間が決まっていません。
なので、私はだいたい出発の前日に挨拶をしておきます。


(牛舎付近で待機していれば当日のお見送りもできるのですが、まだまだ未熟な私はお見送りは苦手なので、たまたま出くわさない限りお見送りはしていません…。)


牛舎に帰ると乾草ばかりなので、
クローバーのブーケをプレゼント。




美味しそうに食べてくれました~^^

(この白いところがプニプニで好きです。)





そう、つい最近の出張ベガーズさんで焼肉したときのお肉も彼のものでした~。
とっても美味しかったです、感謝。



1年中草を食べ、
健康で優しく育ってくれた1493号のお肉、
大切に美味しく食べて頂けたら幸いです^^


2017年8月25日金曜日

おつかれさま、1025番のおばあちゃん牛!


2017年8月25日とっても晴れです。
8月に入ってからしばらくは涼しい日が続いていたものの、
ここ数日は暑かったり、
雨だったりで、気まぐれなお天気が続いております。


本日の午後、牛舎の方をチェックしにいくと、
お散歩している仔牛ちゃんに遭遇。
脱走兵かな?


なんだ、クララさん(愛称)じゃないか~。


このクララさん、
お腹にいるときから大きかったからか、
結構な難産で産まれてきて、
そのせいなのかなんなのか、
なかなか一人で上手に立って歩くことができない仔牛ちゃんでした。
歩くのが下手なのでクララさんと呼んでます。
(安易な名づけ方!)


↑前足のつま先で上手に立てないので無理やりリハビリをしていた生後すぐの頃。
すぐつま先を内側に丸め込んでしまう…。


なので、小さなときから練習のためちょくちょくお散歩させていた子です。
今でも放っておいても遠くまでいかずに自分のハッチとお外をいったりきたりしているだけなので、
今日も朝から自由行動をさせてあげていたそう。



生後3週間頃の、一人だけハッチを出て自由行動をしているクララさん。
まだちょっと変な感じだけど上手に立てるようになった~。


この方、歩くのが下手なだけでなく、
性格もかなり、おっとりのんびり(いつもぼーっとしている…)、それから無口。


そして甘ったれ。
離乳のための飼料が好きではないらしく、
なかなかミルクが辞められず苦労したそう。
水はバケツから飲むくせに
バケツのミルクを飲むときは哺乳用ちくびを求めてくるという姫っぷり。
このちくびをバケツに入れて、ストローみたいにしてミルクを飲んでいました~。
(今は無事離乳したとのこと!成長したね!!)



仔牛担当の愛美ちゃんと母さとみさんの手を煩わせるかわいいヤツです。


↓鼻の周りがなんだか汚い、というか線になっているのはバケツに顔を突っ込んでミルクを飲んでいたからだと思います~。



と、思いがけずクララさんに会ってしまったのでクララさんの紹介になってしまいましたが、
今日の主役は彼女ではなく、タイトルどおり1025番のおばあちゃん牛のこと。


実は昨日からこの1025番のお話を書こうと、少しブログの下書きをしていて、
「がんばれ!1025番のおばあちゃん牛。」
ってタイトルにしようと思っていたんです。


今日の午前中までその1025番のおばあちゃん牛がいた場所。
(この場所を見に行こうとしたらクララさんがいたので話が脱線しました、すみません…)



今朝まではここに、こんな感じで1025番の牛さんが寝そべっておりました。


水飲み用のバケツは巨大なやつ3つ常備。
すぐ飲み切っちゃう。



彼女は2009年4月生まれの8歳。
井上牧場では上から4番目の、年配の牛さんです。
先日、8月17日に、7回めの出産をしました~。



7回の出産は、平均産次数が3~4頭とも言われる今の酪農業界では結構多い方だと思います。



でもこの7回目の出産の後、いわゆる「起立不能」になってしまったので、
他の牛さんたちとは離れ、1週間ほどこの場所で過ごしておりました~。
(産後に立てなくなる起立不能の症状は、そう珍しいことではないそう。
残念なことに井上牧場でも年に何頭かおります。)



↓これは8月23日の写真。
暑そうだし虫がくるしで背中にタオルをかけてもらってます。
全身ほぼ黒なので、太陽の熱も集めてしまうんでしょう~。


寝たきりの牛さんは間近に行っても逃げないし暴れないのでコミュニケーションがとれちゃう。
(という気がする。)
(というかたくさん触れちゃう。)
(でも本当は嫌がっているかもしれない…。)


実はこの方、昨年も真夏の7月に出産をしまして、
そのときも立てなくなってました。


↓これは昨年7月にお産した頃の写真。


今年と同じ状況じゃないか…笑


昨年は5日ほどこのままダウンしておりまして、
「そろそろ立たないと出しちゃうよ!


(※出す、っていうのはつまり引退のことです。先日の記事「乳牛として生まれた牛さんの寿命を知っていますか?」でも紹介しましたが、乳牛として飼育している牛さんである以上、搾乳ができなくなれば「廃用牛」として処分するのが通常です。)



なんていう話をしていたのですが、その次の日。



見事に起立してました~!!
「そろそろ出しちゃうよ」の脅しが効いたのでしょうか?
日本語がわかるのかもしれませんね~。
あるいは、牛たちをはじめ動物たちには言語なんて関係なく、
こちらの伝えたいことや感情が伝わっているのかもしれません。



というわけで無事、
昨年の夏以降も引き続き井上牧場でお役目果たしてくれていて、
本日に至ったというわけです。




↑これは8月21日の1025番ですが、
立つことはできないものの、食欲はあるようで目の前の草を食べたり、
口元にバケツをもっていけば水を飲んだり、
私には元気そうな顔に見えたので、
去年みたいにちょっと休んだら元気になるかと思っていたのですが。



今年はダメだったみたいです。



昨日あたりからまた調子が悪くなったようで、
回復の見込みがないので「廃用」することに決めた様子。
本日の午前中の内に、「へい獣処理場」へといってしまいました。



私が最後に1025番に会ったのは一昨日の23日。
昨日も顔を見に行けばよかったな~。
すっかり元気になるもんだと思っていました。
挨拶ができず反省です。


1025番のように、病気で動けない牛さんは、「へい獣処理場」へ行くことになります。
正式には「化製場」と言うのかな?へい獣処理場、っていうのはもしかして昔の呼び方かもしれません。



井上牧場では行く先の処理場、お迎えのトラックのことを「へい獣さん」って呼んでいます。
「へい獣さん」に行く牛は、「産業廃棄物」として処理されることになります。
基本的には、死んでしまった牛さんがいくところです。



↓これがへい獣さんへ行くトラック。
クレーンで吊り上げてトラックにのせます。


繁殖が難しいとか、乳質や乳量などの都合で、
淘汰のために「廃用」するお母さん牛たちなら、お肉になる「屠畜場」へ行くためのトラックへ、自分の足で歩いて乗っていきます。
安いけれども、お肉として買い取ってもらえるので、市場価値があるともいえます。


1025番の彼女は、今日の時点では命はあったけれど、
健康ではないし、歩くことができません。
そのため、「へい獣さん」へと送る段取りをすることになります。
獣医さんに確認をしてもらって「病畜」として手続きをしてもらい、薬を投与。
死亡した状態で運んだようです。



仔牛ちゃんなんかは、生きている状態で処理場へ運ぶこともあるようですが、
1025番のような大人の牛さんの場合は牧場で死亡させてから運ぶことが一般的なのかもしれません。


1025番のように、長くここで過ごしてくれた牛になるほど、お別れも悲しくなります。
出産も終わって、またお乳もたくさん出してくれるところだったのに。
牧場の人たちも悩んで決めたことだろうな~。


もしもう少し元気だったら、屠畜場へいってお肉になってもらうこともできたけれど、
今回はそれはできませんでした~。


でも、生まれてはじめて長い時間トラックにのって、牧場以外の場所へ連れていかれて辛い時間を過ごすなら、
生まれた牧場で最期を迎えられた方が、彼女たちにとっては気持ちが楽だったりするのでしょうか。


それとも、乳牛から引退するときはお肉まで頂いて、命のすべてを糧にすることの方がずっと意味のあることなのでしょうか。


だとしたら、昨年の時点で次のお産は無理、ってことで、種付けはしないまま最後の搾乳サイクルにさせてもらえればよかったのでしょうか。
そしたら元気な状態で、屠畜場へ送り出すことができたのでしょうか。


酪農家さん、畜産農家さん、そこに関わる仕事をする人たちの悩みは計り知れません。


牧場経営を豊かに成立させるために、牛たちの命の売り買いや切り捨ては仕方ない、当然のことだっていうのが、今のところ大多数の感覚だろうな~と思います。


「お肉になるとき痛いかな…」
「毎年お産するの大変かな…」
「他の牧場へ売られるのは嫌かな…」
「いつも狭い場所で過ごすのは苦しいかな…」


牛たち1頭1頭の気持ちを考えて、いちいち悩んだり泣いてたりしたら経営にも支障が出るし、精神的にも負担が大きい。
そもそも牛たちの気持ちなんて、所詮想像でしかない。


愛玩動物の犬や猫とは違う、「牛は経済動物だから」と割り切る方が、よっぽど気持ちが楽なこと、すごくよくわかります。


それでも、部外者の私はまだまだ牛さんたちとのお別れに泣いたり、牛たちが暮らす社会、環境に悩んだりするんだろうな~。
少なくとも今のところ井上牧場に暮らす百数十頭のお別れに遭遇しなくちゃいけないと思うと…これはとても辛い…頑張ろう…。
そしてまだ引き続き、牛たちのお乳やお肉を頂いていきます。


まだ生きていたかったかな?
死ぬとき怖くなかったかな?
この数日は辛かったかな?
そもそも苦しい一生だったかな?
ありがとうね~1025番。
私たちの生活を支えてくれたことに、とっても感謝。
本当におつかれさま!!!

2017年8月7日月曜日

紋別市おうちカフェ「ほの香」さんで井上さんちのラズベリーが食べられるかも^^


びっくりするくらい暑さが続いた7月下旬が過ぎまして、
8月に入ってからはここ北海道滝上町にある井上牧場付近では、かなり過ごしやすい日が続いているんじゃないかしら~。


牛さんたちにとっても涼しい気温はありがたいですが、
ハエ・アブが多いのが辛そうですね^^;


そしてたったさっき、お家にキレイなカミキリムシが遊びにきていたので写真を張り付けます。



自然界にはこんなにキレイな色があるのよね~と驚きます。
そして色がキレイだからってついつい特別扱いしてしまう…。


ちなみにこの青いカミキリムシは「ルリボシカミキリ」と言うらしく、
生きている間しかこの色は維持できないんですって。


そして井上牧場の夏といえばキイチゴ、つまりラズベリーの季節。


井上牧場の事務所入り口前はラズベリー畑になっておりまして、
今年もかなりの実がなりました~!


収穫しやすいように草刈りのお手入れはしますが、
もちろん無肥料・無農薬、ほぼ自生している状態です。


だいたい7月中旬頃~8月上旬まで収穫できます。
キイチゴはできるだけ収穫して自家製ジャムにしたり、
使って頂ける方に採ってもらって販売したりとさまざま。


それからもちろん「いのうえさんちのラズベリーせっけん」の原料にもなります^^



このラズベリー石鹸は、サンクスビーフから頂く「牛脂」をベースに作っている
カラダとお肌にやさしい石鹸ですが、
今回の発注分から牛脂をくれた牛さんの個体識別番号を記載してもらうことにしました^^


前回の在庫分がなくなり次第、個体識別番号付きの石けんも販売を開始する予定です。
原料がしっかり見える石けんとして、使って頂けたら嬉しいです~^^



※主に井上牧場事務所内で販売中の「いのうえさんちのラズベリー石けん」ですが、
近頃は郵送の対応もしております^^
ご興味頂ける方はお気軽に
inouemilkfarm@gmail.com までご連絡くださいね~♪



※当石けんについては 井上牧場サイト いのうえさんちのラズベリー石けん ページにてチェックくださいませ~^^


そしてこの夏、紋別市のカフェ cafeほの香  さんで、
井上さんちのラズベリーを使ったスイーツを出してくれているとのことで、
先日ごちそうになってきました~!!




ほの香さんは、紋別市の住宅街の中にある1軒家で営業しているカフェ。
知人の家に遊びにいくような気持ちでおじゃまします。
お店の中はいくつかテーブルセットが整っていて、
グリーンもたくさんでゆったり過ごせる空間になっています^^




地元産の野菜を中心に、無農薬の玄米、雑穀などなど、
カラダのことを考えたオーガニック食材で、
やさしい味わいのお料理やスイーツを手作りしているそう。



その季節、その日によって変わるランチメニューと、
「本日のスイーツ」として1日2種類ほどケーキを用意しているご様子。



そんな「本日のケーキ」で、
ラズベリージャムを添えたレアチーズケーキが登場していました!!
とてもおいしい!!


レアチーズケーキもその土台のビスケット(?)部分も、
ほどよくやさしい甘味でさっぱりしていて美味しいです^^


そしてラズベリージャムも美味しいのです。
色もキレイでちゃんともったりしているし、
キイチゴ味もそのまま生かされているし美味しい~。


私もよく自分でキイチゴをジャムにするのですが、
水分がとても多いので扱いにくいなーと思っておったのです。
(店主さまにいつも弱火で放っておくから焦がして焦げ臭くしてしまうことを告白すると
とても悲しそうな顔をさせてしまいました…^^;!)


ちなみにこの日はハヤシライスもお願いしてました~。
美味しい~。



ちなみにドリンクメニューもオーガニックなものばかりなのでおすすめです~^^


別の日の、ガトーショコラとチーズケーキのセットも美味しかったです~!




井上さんちのラズベリーが登場するのは
きっと季節限定と思いますので、
ぜひおじゃましてみてくださいね~^^



【Cafe ほの香】さん
北海道紋別市南が丘町2丁目11-21
日曜・月曜 定休
facebookページ https://www.facebook.com/cafe.honoka/



お店構えはこんな感じです!


※あっ、この写真臨時休業の日のものでした…笑