2016年5月9日月曜日

今年も、放牧、はじめました

 
 
昨日、5月8日から井上牧場では牛さんたちの放牧を始めています。
 
やっぱり放牧をはじめると、牛たちも嬉しそうだし、景観もいいので私たち人間も気持ちいいです。
 
 
私次女のような写真を撮る者にとってもありがたいです!
 
 
 
「放牧を始める」というのは、
冬の間は牛舎の中で過ごしていた牛たちを外に出すだけ、
といえばそうなのですが、
簡単な作業ではないようです。
 
 
 
 
 

まずは、牛さんたちがどこまでも行ってしまわないように、
電牧(電気牧柵の略)の整備から。


 
 
 
牛舎から放牧場までの道のりにも電牧を張ります。
写真ではなかなか伝わりませんが、
この日は立っているもの辛いほどの強風。


準備も一苦労です。

 
 
 
 
 
 

電牧はその名の通り、
電気が通っておりますので、
触ると痛いので注意です。
(私次女はまだ触ったことがありません…)

 
 
 
 

ですがもし触ってしまっても基本的には
「結構痛い」くらいの痛みだそうです。
牧場作業をしている人たちは一度は触ったことがあるのではないでしょうか。


 

軽トラックを止めているあたりが、放牧場への入り口です。
ここを開け閉めして、何度かに分けて牛たちを牛舎から放牧場へ誘導していきます。
 
 


電牧の準備をしている間、
井上牧場のアイドル仔牛、愛称「ハナちゃん」もお散歩中でした。




彼女、とにかくチビっこでいつまでも小さな仔牛ちゃんなのでとてもキュート。
生後1カ月近く経っても、まだまだ抱っこできちゃう大きさでした。






しかし、放牧場へ移動する牛たちと混ざっても困るのでそろそろお散歩はおしまい。
抵抗しながらもハッチに誘導され。





残念そうにハッチに帰っていきました。




 
さてこちらは放牧を待つ牛たちの様子です。





大人の雄牛さんたち。




まだまだ若い牛ちゃんたち。
こちらの彼女はおでこにハゲができてしまってかわいそうですがかわいい!



スムーズに放牧予定の牛たちを出せるよう、
牛舎の中でも軽く引っ越しを済ませています。

放牧予定の牛たちを出口に近いところに集めている感じです。





牛は社会性が強い動物だそうで、
群れの中で強い牛、弱い牛というのがあるようです。
必ずしも1番から順に強いというわけではなく、
じゃんけんのように、
「あいつには弱いけどあいつに強い」というような関係にもなりうるのだそう。



群れの中の牛の誰もが「1対1」の関係ということみたいですね。


 今日のようにいわゆる「クラス替え」、「引っ越し」のようなことがあると、
「牛関係」を改めてつくらなくちゃいけないらしく、
勢力争いがされるようですよ~。


 
というわけで、
ところどころで頭をぶつけあう牛たちの姿を見ることができました。

(うまく撮影できなかったので写真は割愛! )





電牧の準備もできたようで、
さあいよいよ「発走」です。




牛舎から放牧場まで移動する間、
テンションが上がってしまって走り出す牛たちが結構いるのです。

基本的に人間に向かって突進してくることはないですが、
もしもぶつかってしまうとひとたまりもないので結構怖い…。

いいですか、牛を誘導するときは
走ったり、大声を出したりしないで、
冷静に対応するのがコツですよ!



走り出した牛たちがすごい勢いで誘導用の電牧に向かってくると、
線が簡単に切れてしまいます。
その結果、たくさんの牛さんたちが脱走してしまうことも考えられるのです。



そうしてやっぱり脱走してしまった牛くんが2名。

 




2頭もその後、きちんと放牧場まで誘導されていました~。


そんなこんなで今回予定していた牛たちは全員放牧場へ。



あっちに行ったり、



こっちに来たり。


 
みんなあっちにいるなーと思ったら、

 






モーダッシュで戻ってきてみたり。


牛舎の中では食っちゃ寝て、食っちゃ寝て…
ただのんびり過ごしているのかしらと思いきや、
広い場所ではびっくりするくらい軽快に走ります。



 
電牧にもさわって、ビリビリくることをチェックしている牛さんもちらほら。
 
 
 
 
というわけで今年も井上牧場の放牧風景がかえってきました。
 
 




お近くにお越しの際は、元気いっぱいに食っちゃ寝て走って過ごす牛たちの姿を眺めていってくださいね~^^





2016年5月4日水曜日

【2016年第二回 山菜スポットめぐり】レポート!

 
 
 
 
2016年のゴールデンウィークも折り返し地点。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 
 
私次女個人的には、4月に少々上京しまして、
井上牧場がお世話になっているレストランにおじゃましたり、
懐かしい友人に会ったりしてきたのですが。
 
 
 
 
※お世話になっております草加のレストラン、オステリアブラさんで頂いたお肉。
サンクスビーフのしんたまですっ。
 
 
この日のお話はまた次回にでも紹介したいと思います!
 
 
 
ちょうど今なら井上牧場のサンクスビーフをお店で食べて頂けるかと思います、
お近くにお住まいでしたら行ってみてくださいね~^^
その際は事前のご予約がオススメです!
 
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
さて、そんなゴールデンウィークのお天気。
ちょうど私が関東遠征中の、
4/30の様子です。
 
 
 
 
4月の最終日の朝は見事な冬景色。
 
 

 
端午の節句を前に、
鯉のぼりも北海道の厳しさを痛感していたことでしょう。
 
 
 
 
そして一転、昨日5月3日は夏の陽気。
滝上町の気温は25℃を超えていたとのことです。
北海道ってほんとに春が短いんですよね~。
 
 
 
そんな夏の陽気のこの日は、
春の恵みをまだまだ頂きたくて、
ばあちゃんと山菜採りへ。
4月22日のわさび採りに続いて、この日は2人で2つの山菜スポットをめぐりました。
 


まるで本当に登山しながら山菜を探しているかのように見えますが、
実際はすぐそばまで車で来られるのでとっても楽ちんです。


滝上町はとっても自然豊かな地域ですので、
季節の山菜採りを楽しむ方も多い様子。
 

でも、私のような素人にとっては、
山菜採りをしに行く、というのはそう簡単なことではないのです。
 
 
と言いますのも、
そもそも「どこで山菜を採ることができるか」
という情報を探すのが簡単ではないから。
 

 
 
 
山菜を採る場所は、
まるで大切な宝物のように、
誰にも言わず自分だけの秘密にしておくのが基本。
 
 
それもそのはず、
誰もがわかる場所だったら
たくさんの人が押し寄せて、
自分の採る分がなくなってしまうかもしれませんからね。
 
 

ですが、それよりも、
山菜は採りすぎてしまうと次に採る分がなくなってしまいます。
その場所から、それまで自生していた山菜がなくなってしまうかもしれないのです。
「山菜が採れる場所」として知れ渡ってしまうことで、
多くの人が無知識に、無配慮に天然の植物を採ってしまう危険がありますから、
山菜採りができる場所を簡単にお伝えするのは難しいのです。
 
 
 
もしどこかで運よく山菜を見つけたり、
誰か山菜採り名人と知り合って秘密のスポットに行ける機会があれば、
マナーを守って、必要な分を少しだけ頂くような気持ちで楽しめたらよいのかなと思います。



というわけで、
本日向かった2つの山菜スポットも、
このブログでは「秘密の場所」ということでご了承くださいね~


 
 

最初に向かった「秘密の場所」は少し山の中に入る場所。
ここは【人気の】秘密の場所、
つまり、何人もの人が知っている定番の山菜スポットのようです。

この場所では前回と同じくわさびを採ります。


かなり「山」感が強いので、
最近、漫画『ゴールデンカムイ』に夢中な私次女としましては
「ヒグマが出たらどうしよう…」という意識がどうしても離れないのですが…。



ばあちゃん曰く、
「山菜採りをしていてクマに会ったことはない」
「見晴らしのいい場所だから大丈夫だ」
とのこと。


さすが長年山菜採りを楽しんでいる名人です。





わさびは根っこから、株をまるごと引き抜きます。
沢なので、土に水気が多く柔らかいから簡単に採ることができますよ~。




そして流れている水でじゃぶじゃぶと洗います。
こうしておくと持って帰るのにもキレイですし、
家に帰ってから洗う手間を省略できます!



 
 わさびを探しているところで、小さなカエルちゃんにも出会いました~
 
  

続いて、また少し車で移動しまして
ヤチブキが採れる秘密の場所へ向かいます。
この秘密の場所は我が家の私有地だそうです。
 


水芭蕉が大きくキレイに咲いてます。のどかな雰囲気です。



ヤチブキは、写真の真ん中あたりに見える黄色い花です。



 
ヤチブキは、
「谷地蕗」
と書くそうで。
 
 
正式名称は「蝦夷立金花」。
「エゾノリュウキンカ」と読むのだそう。
 
 
葉っぱがふきの形に似ているので、ヤチブキと呼ばれるとのこと。


ヤチブキはキンポウゲ科、
ふきはキク科なので、
ヤチブキはふきの仲間ではないみたいですね~

 
ヤチブキは一つの株から、
外側にある茎を一つずつ丁寧に頂きます。
 

ヤチブキの茎を採る感覚は、
ヤチブキそのものの、自然の、山の、命をおすそ分けしてもらっているような感覚。
ずうずうしく全てを採りつくしちゃダメで、
少しずつ、
感謝の気持ちを持って、
その一部を頂いていきます。
 
 
 
 
自分で栽培した畑の野菜を収穫するのとは、
また違う感じでしょう。
 
 
 
 
地域や家庭によっては葉の部分を食べることもあるようですが(ネット調べ)、
井上さんちのばあちゃんは茎の部分だけを頂くようです。
アクを抜くため、一度湯がいて、しばらく水にさらしてからお浸しや炒め物にして食べます!
 
 
この日は卵とじのように料理してくれました、
ナルホド、やわらか食感で香りがよくおいしいです!
 
 
 
 
 
 
そしてこの季節限定の山菜がもう1つ、アイヌネギです。
 
 
 
 
アイヌネギは北海道で使われている呼び名で、
正式にはギョウジャニンニクのこと。
 
 
ネギ、ニラ、ニンニクみたいな、
つまりはクサイ山菜です。
しかし、おいしいです。
 
 
 
食べると次の日もクサイので、
「明日用事があるときは食べないほうがいい」と、
小さいときから教わっていました。
 
 
なので、カレンダー通りの生活をしている人なら、
頂くのは休み前の金曜か土曜がおすすめ。
 
 
 
季節の山菜であることと、
成長するのに何年も時間が必要なので、
なかなか食べることができない貴重な珍食材なのだそう。
 
 
私たちも、採りすぎると来年の分がなくなってしまうので少しだけ頂いて退散することに。
 
 
 
 
 
アイヌネギは、土から出ている茎の部分が赤いという特徴があります。
 
ときどき、アイヌネギに似た見た目の植物を誤って販売したり、食べてしまうというニュースも耳にしますのでご注意くださいね~。
 
 
 
採ってきたアイヌネギは、根本の赤い、硬い部分をはがして調理に使います。
ここを採ると臭い香りが抑えられる効果もあるのだそうですよ~(ネット調べ)
 
 
ばあちゃんが慣れた手つきで処理をすすめておりました。
 
 
ところで、
山菜を探して沢を散策している間に耳に入る音は、
川(…沢)のせせらぎと
鳥のさえずりだけ。
 
 
なんだか絵本や小説の世界のような表現ですが、
これは本当のこと。
本当に豊かな地域です。
 
 
もののけ姫やらシシ神さまがいそうな風景にも見えます。
 
 
 
サンショウウオの卵を見つけました。
サンショウウオ本人には会えず残念です。
 
 
 
 
どちらの場所も、
私が生まれ育った井上牧場からはそう離れていない場所ですが、
改めて山、自然の中に足を踏み入れて、
さまざまな植物や動物に意識を向けると、
いろんな生き物が暮らしていて、
風景も環境も季節と一緒に変化していくことに気付きます。
 
 
私次女も当然ながら、30年前から馴染みのある地域なのに、
山のことも、山菜のことも、動植物たちのことも、知らないことばかり。
地元なのに、この場所で過ごす毎日は不思議ととっても刺激的です(笑)
 
 
 
 
 
何十年もこの場所に住んでいるばあちゃんは、
そんな季節の移り変わりを感じて、
見える景色がめまぐるしく変化していることを楽しみながら、
暮らしているんだろうな~と思う、「秘密の場所」巡りでした~。
 




 
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました!
お礼にやっぱりかわいい仔牛ちゃんの写真を!!