2016年5月21日土曜日

田舎の初夏は忙しい…!




北海道の田舎にUターン移住して2か月弱。
私次女が生まれた地元のはずなのに、
なぜでしょう、毎日がとにかく刺激的。



長い冬が終わって、
短い春が過ぎて、
いつのまに初夏が訪れていて。


天気も気温もくるくると変わるので、
山や畑、草や花、
見える景色はすぐに、
それまでの様子からくるっと変わってしまいます。



ちなみに昨日今日の北海道はほんとに暑く。。
そんな中で行われた本日の井上牧場の作業はこちら、
「石拾い」だそうです。


デントコーン(牛さんの飼料用とうもろこしですよ!)を植えた畑に、ごろごろ転がっている石を拾う作業。




気温30度を超えた中で、
4~5haほどある畑を歩き回っての作業なので、
さぞ大変だったことでしょう。





できるだけ井上牧場や、周辺の地域の風景が、
季節と一緒に移り変わる様子を
写真や言葉で表現したいなーと考えているのですが。



1日2日もあればまた違う景色が見えたり、
その日その日出来事、営みは全く違ったりして、
このブログという場所でお伝えする作業が、
ちっとも追いつかないのです。
(これは、ブログの更新が遅れている言い訳ですよ…!) 

 




新しいメンバーが増えてたり。




この前咲いたはずの桜は散ってしまったり。





昨日は咲いてなかった花が咲いたり、





また違う山菜の食べごろがきたり。





 
アスパラがどんどん伸びたり。
 

 


ばあちゃんがじゃがいもや玉ねぎを育てはじめたり。










ポストにすずめのヒナがかえっていたり…!



1日の間にも、時間が変われば当然、いろんなことが変わります。
朝の空気は気持ちいいなあとか、
昼は暑くて辛いなあとか。
だけど夜は半袖じゃ冷えるんだよなあとか。




※こちらはお向かいさんのステキログハウス前にて急きょ開催されたお花見会の様子。
この日も日中は暖かかったのに、夜は炭から離れると震えるほど寒かったな・・・




同じ風景を見られるのが、
また来年になるかもしれないし、
それどころか何年後になるかもしれないし、
もう見られないかもしれない。



 
 
そんなことを思いながら、
気持ちだけはそわそわ、わくわくしている感じ。
以上、初夏の私次女の心の中でした。





2016年5月9日月曜日

今年も、放牧、はじめました

 
 
昨日、5月8日から井上牧場では牛さんたちの放牧を始めています。
 
やっぱり放牧をはじめると、牛たちも嬉しそうだし、景観もいいので私たち人間も気持ちいいです。
 
 
私次女のような写真を撮る者にとってもありがたいです!
 
 
 
「放牧を始める」というのは、
冬の間は牛舎の中で過ごしていた牛たちを外に出すだけ、
といえばそうなのですが、
簡単な作業ではないようです。
 
 
 
 
 

まずは、牛さんたちがどこまでも行ってしまわないように、
電牧(電気牧柵の略)の整備から。


 
 
 
牛舎から放牧場までの道のりにも電牧を張ります。
写真ではなかなか伝わりませんが、
この日は立っているもの辛いほどの強風。


準備も一苦労です。

 
 
 
 
 
 

電牧はその名の通り、
電気が通っておりますので、
触ると痛いので注意です。
(私次女はまだ触ったことがありません…)

 
 
 
 

ですがもし触ってしまっても基本的には
「結構痛い」くらいの痛みだそうです。
牧場作業をしている人たちは一度は触ったことがあるのではないでしょうか。


 

軽トラックを止めているあたりが、放牧場への入り口です。
ここを開け閉めして、何度かに分けて牛たちを牛舎から放牧場へ誘導していきます。
 
 


電牧の準備をしている間、
井上牧場のアイドル仔牛、愛称「ハナちゃん」もお散歩中でした。




彼女、とにかくチビっこでいつまでも小さな仔牛ちゃんなのでとてもキュート。
生後1カ月近く経っても、まだまだ抱っこできちゃう大きさでした。






しかし、放牧場へ移動する牛たちと混ざっても困るのでそろそろお散歩はおしまい。
抵抗しながらもハッチに誘導され。





残念そうにハッチに帰っていきました。




 
さてこちらは放牧を待つ牛たちの様子です。





大人の雄牛さんたち。




まだまだ若い牛ちゃんたち。
こちらの彼女はおでこにハゲができてしまってかわいそうですがかわいい!



スムーズに放牧予定の牛たちを出せるよう、
牛舎の中でも軽く引っ越しを済ませています。

放牧予定の牛たちを出口に近いところに集めている感じです。





牛は社会性が強い動物だそうで、
群れの中で強い牛、弱い牛というのがあるようです。
必ずしも1番から順に強いというわけではなく、
じゃんけんのように、
「あいつには弱いけどあいつに強い」というような関係にもなりうるのだそう。



群れの中の牛の誰もが「1対1」の関係ということみたいですね。


 今日のようにいわゆる「クラス替え」、「引っ越し」のようなことがあると、
「牛関係」を改めてつくらなくちゃいけないらしく、
勢力争いがされるようですよ~。


 
というわけで、
ところどころで頭をぶつけあう牛たちの姿を見ることができました。

(うまく撮影できなかったので写真は割愛! )





電牧の準備もできたようで、
さあいよいよ「発走」です。




牛舎から放牧場まで移動する間、
テンションが上がってしまって走り出す牛たちが結構いるのです。

基本的に人間に向かって突進してくることはないですが、
もしもぶつかってしまうとひとたまりもないので結構怖い…。

いいですか、牛を誘導するときは
走ったり、大声を出したりしないで、
冷静に対応するのがコツですよ!



走り出した牛たちがすごい勢いで誘導用の電牧に向かってくると、
線が簡単に切れてしまいます。
その結果、たくさんの牛さんたちが脱走してしまうことも考えられるのです。



そうしてやっぱり脱走してしまった牛くんが2名。

 




2頭もその後、きちんと放牧場まで誘導されていました~。


そんなこんなで今回予定していた牛たちは全員放牧場へ。



あっちに行ったり、



こっちに来たり。


 
みんなあっちにいるなーと思ったら、

 






モーダッシュで戻ってきてみたり。


牛舎の中では食っちゃ寝て、食っちゃ寝て…
ただのんびり過ごしているのかしらと思いきや、
広い場所ではびっくりするくらい軽快に走ります。



 
電牧にもさわって、ビリビリくることをチェックしている牛さんもちらほら。
 
 
 
 
というわけで今年も井上牧場の放牧風景がかえってきました。
 
 




お近くにお越しの際は、元気いっぱいに食っちゃ寝て走って過ごす牛たちの姿を眺めていってくださいね~^^