2017年3月19日日曜日

いろんなお母さん牛からいろんな仔牛~。



ここ最近は日中の気温も高く、天気もよく、
道路が見えるほど雪解けが進んでます~





畑の方は、まだまだ真っ白ですが。
ようやく春がくるのはもちろん嬉しいですが、
いざ冬の終わり雪景色が終わってしまうのが
ちょっと寂しい気も…。




ドッグラン(徘徊)タイムを楽しむ
我が家のゴンタさん(年齢不詳・きっとジジイ)も、
ポカポカ陽気でいつもに増してご機嫌そうです~。



 
 
 
さて、本日は前回のベビーラッシュ報告に続き、
最近生まれた仔牛ちゃんと
そのお母さんを比べて見てみようかと、
思っております。
 
 
 
まずは昨日、
3/18に生まれたばかりのニューフェイスがこちらの仔牛ちゃん。
 

 
 
 
お母さんはこの牛さん、耳につける番号は「987」。
 
 
 

このお母さん牛は、
2008年の10月生まれなので、今年で9歳。
今現在、井上牧場では2番目の年長さんです!

6回目のお産でしたが、
お母さん牛も仔牛ちゃんも元気そうで何より^^!

 
 
 
 
987番は、この毛色から
「黒毛和牛?」と聞かれることがありますが、
ホルスタインのお母さんに、
ブラウンスイスの種をつけて生まれた牛さんです。
 
 
 
 
 
987番のように、
ホルスタイン×ブラウンスイスの1世代めの牛さんは、
全身黒い毛色の牛さんになるみたい。
 
 
井上牧場にはこの、
「黒毛和牛??」みたいな牛さんが結構います。
ついでにいうと、
2016年12月7日の記事で紹介した現役の双子ちゃんも、
同じくホルスタイン×ブラウンスイスの1世代。
 
 
 
 
 
 
 
 
ホームページでも簡単に紹介しておりますが、
井上牧場では10数年前までは
ホルスタインだけ飼育しておりました。



この987のように、
ホルスタインとブラウンスイスの交雑種に、
さらにブラウンスイスをかけて…
といった感じで「ブラウンスイス」
を増やしてきた経緯がございます。


 
 
 

そしたらいつの間にか牧場の牛さんたちは、
いろんな色、
いろんな顔、
いろんな体型、
いろんな性格の、
個性豊かな顔ぶれになっていたようす。




 
 

井上牧場で生まれる仔牛ちゃんを見ていて
個人的に面白いなあ、と思うのが、
その親子関係。 


 
「このお母さんからこの仔牛ちゃん!?」
とか。
「この牛さんとこの牛さん実は親子じゃん!」
とか。
 


例えば、3/4に生まれたこの仔牛ちゃんは、
 
 
 
お母さんはこの方↓、1449。
 
 
 
 
 
ずいぶん毛並みが違う印象です。
1449は、3世代前(ひいおばあちゃんにあたります!)が
ホルスタイン。
 
 
1449は
「おばあちゃんがホルスタインとブラウンスイスのハーフ」
ってことになります。
なので1449も、子の1641も、
ほとんどブラウンスイス。
登録上も、「ブラウンスイス」
 
 
 
1449のお母さん、
1260の写真もいれて並べてみるとこんな感じ。
交雑ブラウンスイス2世代の1260から、
より「ブラウンスイス」っぽくなっているみたい。
 
 
 
1641が大人になって、
どんな牛さんになるのか楽しみ^^!
 
 
 
 
 
 
一方、3/1生まれのこの仔牛ちゃんは、
こげ茶っぽい、少し変わった毛色です。
 
 
 
 
 
 
 
お母さんはこちら、1181のこの方。
この牛さん、ちょっと変わった毛色だなーと
いつも思ってたのですが、
仔牛ちゃんも似た毛色に。
 
 
 
 
 
 
 
1181は、2世代前、
おばあちゃんがホルスタイン。
血統をたどるとこんな感じ。
 
 
 
 
 
ブラウンスイスと言っても、
いろんな子がいるみたい~。
 
 
 
 
もちろんホルスタインもまだまいます。
3/8に生まれたこの子はもちろんホルスタイン!
 
 
 
 
 
 
お母さんは、先日facebookにて紹介したこの方、1263。
見てわかるとおり、生粋のホルスタイン。
 
 
 
 
 
 
 
では、最近のヒデさんのお気に入り、
3/1生まれのこの子、1623は何の種類でしょう~。
 
 
 
 
 
 
お母さんはこの方、1463のホルスタインでした~。
 
 
 
 
 
1623が赤いブチ模様なのは、
お父さん種が「赤ホル」と呼ばれる
赤毛のホルスタインだからだそうです。
 
 
 
 
そしてなんと、もう一世代上のお母さんが現役でした~!
1042のこの方。
そしてこの1042は、ホルスタイン×ブラウンスイスのハーフ。
やっぱり毛色が黒いです。
 
 
 
 
 
 
まとめるとこう。
 
 
 
 
 
井上さんちではこの交雑の仕方を
「ホル戻し」と呼んでいるようです。
(この方法、呼び方がどれくらいメジャーなのかは
これを書いている私次女は素人なのでわかりません…!)
 
 
 
ブラウンスイスは目が大きくてホリが深くて
顔がキレイなのが特徴と思っているので(私見ですよ!)、
この赤ホルちゃんがカワイイのも
おばあちゃんがブラウンのハーフだからかしら~…
と思ってます(私見ですよ!)。
 
 
 



そして井上牧場で忘れちゃいけない牛さんがもう一種類、
ガンジー種。
井上牧場には今月初めに、
2頭のガンジーちゃんが生まれています~。

 

3/2に生まれた1640のこの方と、







1642のこの方。





先に言いますと、この2頭は
「イトコ」にあたります。
お母さん同士が姉妹なのです。



だけど、同じガンジーのはずなのに色が全然違います。
といいますのも、
1642の方はお父さん牛が「黒毛和種」の種だから。



ガンジーらしい色の1640のお母さんは、
1185番を耳につけたこの方。



一見、冒頭で紹介した987のような、
ホルスタイン×ブラウンスイスの1世代に見えるかも。
でもやっぱりどこか間の抜けた顔をしているのは、
ガンジーちゃんだからでしょう。



 
 
もう1頭の仔牛ちゃん、黒毛の1642のお母さんは、
1440のこの方。
 
 
 


で、1185と1440姉妹の、
お母さん牛さんがこの方、1044。





今のところ、井上牧場のガンジーちゃんはみんな
このお母さんから生まれているようです。
まさにマザーオブガンジーちゃん。


ちなみに、血統をまとめてみるとこんな感じになります~。




マザーオブガンちゃんこと1044は、
ホルスタイン×ブラウンスイスのお母さんに、
ガンジーの種をつけて生まれたということ。


ガンジー種の見た目の特徴は、
畜産ZOO鑑のサイトによると、
"毛色は黄褐色の地に白斑(はくはん)があり、
多くは額に星があります。"
とされています。

※引用・参照:畜産ZOO鑑
http://zookan.lin.gr.jp/kototen/rakuno/r422_3.htm


なので、井上牧場でいえば1640はガンジーらしい見た目。
おでこに星(ハート型?)もありますね!


 
 
ガンジー2世代の1185や、1440は、
ガンジーらしい毛色とは言えませんが、
2世代だと必ずしもガンジー色にならない、
というわけでもない様子。
 
 
 
 
ちなみにこの1362は、1044の娘ちゃん。
2世代目ですがばっちりガンジー色をしています。
 
 
 
 
同じお母さんからでも、
いろんなタイプの仔牛ちゃんが
生まれてくるみたいです^^
 
 
 
なんだかややこしいこと書いてしまってたらスミマセン!
全員同じ顔に見えちゃってたらスミマセン!笑
 
 
 
「井上牧場にはいろんな牛が暮らしているよ!」
「牧場の牛さんたちは、
誰かと誰かが親子だったり、
兄弟姉妹だったり、
親戚だったりするよ!」
なんてことが伝われば幸いです~^^