9/20(・・・もう3週間以上前のことですが…)、
父ヒデさんと、井上牧場の"財産"をチェックしに少々ドライブに出かけました。
井上さんちの"財産"の話をこんな公の場で語るなんて危険では?と思われるかもしれませんね、でもたぶん大丈夫でしょう・・・。
"財産"と言っているのは、畑とか山です。
今時点ではちっともお金としての価値はなさそうなので(笑)。
農家さん、酪農家さんならどこも一緒かと思うのですが、すべての畑やら土地が自宅付近にあるわけではなく、結構距離があったり、点在してます。
井上牧場も、車で何km~何十km先にいくつか畑があって、牧草をつくったりしているようです。
その中でも、井上牧場一代目一家が入植した際に、割り当てられた土地というのがあります。めちゃくちゃ山です。
その山の奥の方にも牧草地があって、それがかなり山道を通っていかなきゃならないということらしく。。。
娘ながら井上家の山に、初めて連れていってもらいました。
山に行く途中、なかなか見晴らしの良い畑が1箇所あるので寄り道しました。山の地形に合わせてちょっと高い位置にある畑です。
井上牧場からはだいたい3~4kmのところです。
井上牧場は左奥の方向です。
この畑は二番牧草が終わっているので、草がキレイに整っています!
そしてこれが、父ヒデさんお気に入りの風景。
写真手前の緑のところまでが井上牧場ゾーン。
一気に草が伸びて、ピンクの草がたくさん生えているところからは別のお宅の畑です。
しかしこの畑(別のお宅の畑…)の色がとってもきれい、一面ピンクなのです!
写真の腕前の都合、イマイチ良い感じが伝えられず無念です…。
このピンク色は、「タデ(蓼)」という雑草とのこと。
「蓼食う虫も好きずき」ということわざが有名ですね、「人の好みは色々だ」という意味らしいです。
ヒデさんは勝手に"オカサンゴ"と名付けているそう。
まあ確かに、納得できる乙女チックでなかなかキャッチーな名づけ…。
※"オカサンゴ"で検索すると、モンスターハンターのアイテムらしきものがヒットしました…
それから、昔海だったけれど今は陸になっているところで見つけるサンゴを"丘サンゴ"と呼んでいることもあるようですね。
いずれにしろヒデさんの例えですのであしからず!
この時期限定の風景なので、見れてラッキーでした!
(お隣の畑ですが・・・!)
そしてここから目的の山へと向かいます。
オカサンゴの風景から少し車ではしったところに入口があります。
山道ですが、ずっと車で走れるようになってます。
井上牧場は今でこそあの場所にありますが、あちらは入植後に引っ越した場所なんですって。
ヒデさんが生まれてから引っ越したようで、元々はこの山の入り口付近で暮らしていたようです。
完全に山と一体化してしまっているので、どこにどう家や牛舎があったのがよくわからない状態ですが、唯一残っている建物がこの赤いサイロ。
ザ・北海道の酪農!て感じで素敵です。
結局10年そこそこしか使っていないので、結構良い状態なのだそう。
今の"財産"は、このサイロから少し山に入ったあたりから。
とりあえず山の中にある畑と、"財産"の端っこまで進みます。
(グーグルマップカーだってさすがにここまでは来ないっしょ。私有地だから当然か…。)
沢を渡ったり、沢に沿ったり。水がキレイです。マイナスイオンもめちゃくちゃ感じます。
その代わり、野生動物の雰囲気もとってもあります。絶対に熊が住んでいる・・・そんな感じです。
遭遇したらどうしようかしらとドキドキしましたが、生のクマさんに会うことはありませんでした…良かった!(でもちょっと残念…)
このときはリスが何度か車の前を横切ったくらいで、山の中では動物に会えませんでした~。
リスもダッシュが早くて・・・とても写真撮ることはできず・・・(笑)
歩いて散策していればもっといろんなシャッターチャンスがあったかもしれません。
山道なので、途中かなり道が狭くなります。
普通の車で走るにはまあ大丈夫なのですが、牧草畑で牧草を切ったりロールを運ぶのに、トラクターやらトラックやらでここを通らねばならないので、大変!
そして車でのろのろ走ること15分??くらいで、ようやく畑が登場します!
牧草、刈り取れなかったようです!(苦笑)
でも、こんな山の中に4面(4haくらい??)も畑がありました~。
一緒に入植していた家族の誰かが開拓したのでしょうか。こりゃ大変だ。
たしかに、とっても山の中だから畑やるの大変そうですね~!
北海道に開拓に入ると、こんな山の中を割り当てられた、ということですね~。本当に大変なことです。
ここから更に10分くらい進むと、やっと敷地の端っこに着きます。
たしかココが井上さんちの山の一番奥。
"パンケオチンナイ"という地名なのでしょうか。
ここから更に"林道"があるっていうのにビックリ。絶対野生動物に遭遇しそう…コワい…!笑
山に入って、折り返して戻ってくるまでだいたい1時間くらいのドライブになりました。
ただ山道を車でのろのろ走るだけなので、ずっと同じ景色が続いているだけ、と思ってしまいますが、そんな風に思ってしまうのはちょっと心に余裕が無いからかもしれませんね~。
木の一本一本や雑草、成長具合、枯れ具合。
道になってたり、沢があったり。
どこを切り取っても同じ景色にはならないはずですから。
山は厳しくて優しいです。
「もしこの車がいきなり壊れて歩いて帰らなきゃいけなくなったらどうしようかしら…困るわ…」
と妄想していたのですが。
危険なのは人より強い野生動物くらいで、山はたくさんの生物を生かしてくれる優しい場所です。
当然、人だって、生活できるところなんだよなーと思います。
(北海道だから水の調達には苦労するかもしれません…エキノコックスありますからね…。煮沸すれば大丈夫か…火おこしの技術が必要だな…。とか妄想。)
「いつか、都会的・現代的な社会から逸脱して山で暮らしたい!」とか思ってるわけではありません。
立派で安全なお家、便利な家電製品、オシャレな服やらインテリアに囲まれた生活、素敵です。そう暮らしたいし、そんな時代がいつまでも続いてほしいです!
でも、山は山のまま、自然のものは自然のままで残しておくことが、自分たちのためにもなるんだよなーと思います。
でもそれだけじゃなくて、こんな風に山だったり森だったり、いわゆる“不便”な環境で生きていけるスキル、みたいなものでリスクヘッジするのも結構意味あるんじゃないかなー。
そんなことをぐるぐる思いながらの"財産"めぐりでした~。
実は途中でカメラの充電が切れてしまい…あんまり良い写真が撮れず悔やまれます…!
リスクヘッジだよね~とか言いながら、今のところ山で生きていけるスキルも勇気も全くない私ですが、徐々に徐々に、いずれは、身につけていけたらいいなーと思います。
とにかく山は雄大です!!
以上、相変わらずとりとめのない次女のひとり言にお付き合い頂きありがとうございました!